Vol.81「掴む」より「離す」のが難しい | NPO法人コモンビート
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Vol.81「掴む」より「離す」のが難しい

8月2日、国際フォーラムで行われたクーペ&Shifoライブを見に行った。
クーペさんは先日、テレビ番組「アンビリバボー」でも紹介されたアーティスト。2年前、脳梗塞で右半身不随になった。
去年の10月、復活ライブがあった。まだ右半身が自由に動かせなくて、言葉もあまりよく聞き取れなかった。舞台に出てくる一歩一歩を慎重に見守った記憶がある。
約10ヶ月ぶりにクーペさんを見た。
すごい!
すたすた歩いている!!
ふとお見舞いに行ったときの記憶がよみがえった。彼が右半身をリハビリする姿をみて気が遠くなった。
コップをつかむ、離す、コップを押す、引く・・・何度も何度もやっている。
持てない、離せない、押せない、引けないのだ。
「掴む」より「離す」のが難しいと言っていた。人生もそうだなって言っていた。
半身不随になった体を復活させるためのリハビリは、「かたつむりが富士山に登るようだ」と言っていた。
本当に見ていて気が遠くなった。
そんな大変な時期のクーペさんを知っているだけに、今日の元気で力強い姿がとってもうれしかった。
必ず復活して舞台に立ってみせるぞ!という気合いと意欲がクーペさんをあんなに早く復活させたのだろう。
信念ってすごい。
クーペさんにたくさんの勇気をもらった。
ありがとうございました!!!