ダイバーシティ&インクルージョン(D&I)とは | NPO法人コモンビート
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ダイバーシティ&インクルージョン(D&I)とは

■ダイバーシティとインクルージョン

ダイバーシティ&インクルージョンとは、「ダイバーシティ」と「インクルージョン」という二つの単語、2段のステップから成り立ちます。「ダイバーシティ」は違いがある(存在している)状態のことであり、意識しないと感じ取れないことではありますが、既に目の前にも社会にも溢れているものと言えます。

その違いがある(存在している)状態から、それぞれの違いをそのまま活かし合っていくことができる状態にステップアップすることをインクルージョンといいます。

ミックスジュースとフルーツポンチ

ダイバーシティ&インクルージョンを説明するときによく出てくるメタファーです。インクルージョンしている状態とは、ミックスジュース型ではなく、フルーツポンチ型と言われています。

それぞれの違いを同じ色にするのではなく、それぞれの違いがそのままの形で互いに引き立たせ合っている状態がダイバーシティ&インクルージョン(D&I)だと言うことですね。

■「違い」にも種類がある

「違い」と言えども、それにも種類があると言われており、ここではひとつの考え方を紹介します。違いには、見える違い(表層)と見えない違い(深層)があると言われています。以下のような氷山モデルで説明されます。

氷山モデルとは、表面に見えている部分はほんの一部で、見えていない部分が大きいということを表すものですね。つまり、「違い」にもそれが言えるということです。私たちが見ている見える違い(表層)はほんの一部で、人には見えない違い(深層)があり、その方が大きいということですね。

見える違い(表層)の裏に隠れている、見えない違い(深層)こそがひとりひとりが持つ違いであり、本質です。見えない違い(深層)への想像力を働かせることが、ダイバーシティ&インクルージョンを進めていくための大切な力になっていきます。

■私たちのダイバーシティ&インクルージョン(D&I)のスタンス

「ダイバーシティ」というと、性別・年齢・人種や国籍・障がい・性的指向などのカテゴリーの違いが多く語られます。自分がその当事者じゃないと、なかなか自分ごとにとらえられないのが正直なところなのではないでしょうか。

自分ごとに捉えるためにはまず、そもそも人は「ひとりひとり違う存在だ」と考えることが大切です。その前提を心に置いてみると、ダイバーシティ&インクルージョン(D&I)は「わたしとあなた」の話になってきます。カテゴリーでとらえると同時に、ひとりひとりの違いを大切にしてみましょう。

「わたしとあなた」を起点に、社会に溢れる様々な「違い」を捉えていきましょう。それが「ダイバーシティ&インクルージョン(D&I)」な社会ををつくる最初の一歩なのではないでしょうか。