「自分にはその感性がある」山崎 可愛 | NPO法人コモンビート
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「自分にはその感性がある」山崎 可愛

「自分にはその感性がある」山崎 可愛

『自分に限界を創らないかぎり、
あなたはあなたのなりたい自分を創造できる。』

これはコモンビートミュージカル初参加の時に、出会ったメッセージ。
この言葉が、彼女の迷いを吹き飛ばした。


以前から看護師に憧れはあったが、「頭が良くないし自分には無理。」と挑戦する前から諦めていたという。
「この言葉がストンと私の中に落ちてきた。それまで…諦めてた、看護師を目指すきっかけをくれた。」
「それからは少しずつ、周りに自分の夢を口に出して伝えれるようになった。」
自分の夢を周囲に伝える事で、チャンスが巡ってくる。
ある看護大学の社会人推薦枠の話が、思わぬところから持ち上がる。
そして面接試験に見事合格。
看護師の勉強に専念するために、それまで3年勤めた介護会社を辞める決断し、学生となる。
現在大学4年生。来年いよいよ国家試験を控える。
「自分にはその感性がある」山崎 可愛

今は迷いはない

しかし以前は、社会人から学生になった特有の悩みがあった。
「社会人を一度経験しただけに、学生という事にコンプレックスを感じた。
お金をもらってない自分…。半人前の自分…。社会に役に立ってない気がしてしまった。」
実際に「辞める」と決断したこともあった。
そんな気持ちを共感してもらいたくて、教員に相談すると、「あなたは向いていない。」と厳しい言葉を受ける。
それがより一層、諦められない思いを強くする。
「自分の夢を叶えるには下積みも大事。色々経験してやっと分かった。」
「勉強は苦手だけど、実習はとても充実してます。
患者さんの反応が、もろにやりがいにつながって。患者さんが喜んでくれてるのをみて、自分には看護師としての感性があるって、自信になりました。」
一番印象に残っているのが、訪問看護実習での出来事。
ほとんど目を開けない105歳の女性が、彼女が声をかけると、いつも目を開けてくれ、それを見た女性の家族が非常に喜んだという。
彼女の親しみやすく人を癒すチカラが、女性の心に届いたのかも知れない。
「今は迷いはない」と言い切る彼女。
まっすぐ未来を見つめる眼差しから、 患者さんに寄り添う看護師さんの姿が垣間見れた。

山崎 可愛さん

山崎 可愛(やまざき かあい)

介護会社に勤めてる時に、職場の同僚を介しコモンビートを知ったのがきっかけで、ミュージカル「A COMMON BEAT」第6期、10期にキャストとして参加。 得意なダンスを存分に生かす。 コモンビート地域(東京)スタッフ、会報誌の編集チームでも活躍。