【ぽすのほそ道】vol.10 “違い”の章:Diversity | NPO法人コモンビート
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【ぽすのほそ道】vol.10 “違い”の章:Diversity

“Diversity… is not polite accommodation. Instead, diversity is, in
action, the sometimes painful awareness that other people,other races,
other voices, other habits of mind, have as much integrity of being, as
much claim on the world as you do.”- William Chase

日本の皆さんこんばんは、ぽすです。

書きたい事が溜まっているのですが、昨日のワークショップを気持ちが冷めないうちにシェアしたいので先に書きます。

昨日の午後、Diversity Meetingというワークショップがありました。
テーマは名前通り、ダイバーシティ。多様性。
初めにDiversityの定義を学び、一人一人の思う意味をシェアしていきます。
私の心の中では、「多数派、少数派関係なく人に強制されず自分が自分として存在することが出来る状態、環境」だと思いました。

各自が考えたあとに、Cross the Lineというアクティビティに進みます。

これはとても単純で、質問に当てはまれば線を超えて反対側に行くだけのルールです。

このアクティビティは私の中では衝撃でした。

序盤の質問は、
・25歳以上の人
・人種ごと(アメリカ、ヨーロッパ、アジアなど)
など、キャストの中にどんな人がいるのかを再認識するもの。

中盤から質問の内容は更に深い部分を掘り下げていきます。

・両親はまだ一緒に生活しているか?
・シングルマザー/ファザーに育てられたか?
・経済的に問題があったか?
・家族がアルコールorドラッグに関する問題を抱えているか?
・宗教的差別を受けたことがある人は?
・自分の性的アイデンティティにより差別されたことがあるひとは?
・ゲイ、バイセクシャル、トランスジェンダーか?
・身体的障害があるか?
・精神的障害があるか?
・この2週間孤独を感じたか?
・家に帰りたいと思ったか?

これらの質問のうち、いくつかは挙手制で自分の気持ち、境遇をシェアしていきます。

私がまず驚いたのは、「今でも両親が一緒にいる」の質問で半分くらいがNoだったこと。
もちろん何らかの理由によって一緒にいられない家庭があることは分かってる。だけど、こんなに多いなんて…

ー父親は出ていった。なぜなら自分が女だったから。
ー小さい頃に出ていってあまり覚えていない
泣きながら話す皆を見ながら、本当に、本当に、心が痛くなりました。

「精神的障害がある」の質問では、
ー父親が自殺した
ー学校帰りに親友が事故で亡くなってしまった
ー自分も何回か自殺を考えた
本当に衝撃的で、正直なところ、どうやって自分の気持ちを言い表していいのかよく分かりません。

たくさん質問があったので、全部は覚えていません。
でも、自分のことを話すみんなの表情、声、その空気は痛いくらいに残ってます。

私自身は、ほとんどの質問で数的には多数側にいました。

別にだからどうこう、ではなくてマイノリティ、マジョリティは1つの側面から見た属性に過ぎないし、そのいる場所がその人自身であるだけなんだけど…

改めて何もかも違う「一人一人」を目の当たりにして、自分は本当にその多様性や価値観を理解して、というより、理解しようとしているのか?

言葉では言い表せないモヤモヤが残ってます。
この気持ちをどう伝えればいいのか、母国語である日本語ですら分からない。

ましてや、英語で伝えられるわけもない。そこでまたモヤモヤ。

とにかく何とも言えない気持ちになっている今です。

それくらいこのアクティビティは衝撃的で、自分は本当は何も理解していないんじゃないか、言葉だけ、口先だけ、上辺だけ、いかにも考えてます「風」なのか、とか考え出すと止まらない。

この話に関しては色んな人と話したい!共有したい!!

ぽす。