絆の意味を調べてみると・・・ | NPO法人コモンビート
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絆の意味を調べてみると・・・

「絆」という言葉が溢れている。
そんなわけで、国語辞典を調べてみた。
 
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①家族や友人などの結びつきを、離れがたくつなぎ止めているもの。ほだし。
②動物などをつなぎとめておく綱
(大辞林)
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とある。
特に②の最後にある「ほだし」が気になる。
 


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ほだし
①刑具として用いる手かせや足かせ。
②人情にひかされて物事を行う妨げとなるもの。自由を束縛するもの。きずな
(大辞林)
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とある。
我々が思っている「きずな」と「ほだし」とでは、ずいぶん意味が異なる。
 
絆の①「離れがたくつなぎ止めているもの」とは、②の綱が語源なのかもしれない。
そして「ほだし」の意味に繋がるのだろうか。いや、逆なのだろうか。
 
我々が言っている「絆」とは、何を意味しているのだろうか。
 
切っても切れない間柄、つまり家族のようなものだろうか。
日本を1つの家族と見立てれば、またそのような状態が必要だということなのかもしれない。
絆は切れるものではないだろうから、きっと、絆は生まれるもの。
あるいは、深めるものなのかもしれない。
 
愛情があり、愛着が生まれ、信頼が深くなり、絆となる。
同じ時間、同じ想い、運命共同体のような切れない関係、間柄のことなのかもしれない。
 
家族という単位も小さく分散化している社会、地域社会が崩壊している中で、
この3.11を境に新しい価値観が生まれようとしているのかもしれない。
 
辞書も生き物。
だから、きっとその意味も変わっていくに違いない。