国のNPOに対する考え方を学ぶ | NPO法人コモンビート
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国のNPOに対する考え方を学ぶ

今日は民主党本部に行って来ました。
・・・政治の世界へ進出か?
なんてわけはありません。
NPO関連予算公開ヒアリング
公聴会のようなもので、来年度のNPO関連予算公開ヒアリングというものが、民主党さん主催で行われました。
永田町で降りるのはよくあれど、政党の党本部へ行くということはさすがに初めてでした。
やはり議員さんや各省庁の方々の姿も多く、あまり普段は触れない雰囲気でした。
内容としては、すべての省の方がNPOやNGOにおける予算案を説明するものです。
外務省、総務省、経済産業省、環境省、厚生労働省、文部科学省、農林水産省、国土交通省、内閣府と、9の省と府の方々が次々に来られ、およそ7時間ほどの長丁場でした。
今日この場所に来たのは、やはり国のスタンスやNPOなどへの考え方、助成金や委託、入札といった公共事業などについての学びという点が多くありました。
私はすべての省庁に興味があったので、それぞれの省の特徴などもあって、とても楽しかったです。
特に、経済産業省の際にはソーシャルビジネスについての予算があったので、私から質問もさせていただきました。
「企業もNPOも社会的意義を持っており、また、それぞれ共にビジネス視点がなければ経営することはできません。
そこで、2つ質問があります。
① 企業の社会性と、NPOのビジネス化、どちらに主眼を置かれているのか?
② その際に社会性とビジネスについてどのような基準を考えているのか。収益性の低いビジネスは単に経営が下手な場合もあれば、問題解決というわかりやすい社会目的を持っていない場合もあるためです。」
この答えについては明確な答えはいただけませんでした。
省の担当の方は公務員でもあるのか、利益を上げることと社会性を追求することについて、感覚的な理解はされていないような気がしました。
民間はすべてこの2つは大きなテーマですし、これが明確でなければいまどきの経済では取り残されてしまいます。
そして、経済産業省がソーシャルビジネスというのであれば、その定義や基準についても明確な答えがなければなりません。
それができなければ、既存の企業やNPOと別の分野でソーシャルビジネスという曖昧なカテゴリーを作ることで、新たな摩擦を生むだけですから。
僕はある意味、すべての企業体はソーシャルビジネスでなくてはならないでしょうし、その中で公益性ということの基準を作って助成していくべきだと思います。
しかしコモンビートとしては該当する助成を探すのが大変そうです。
芸術の振興でもなく、子供の支援でもなく、異文化交流でもありません。
今日放送されたラジオでもお話しましたが、明確な問題解決のためには助成は付くけれど、「魅力溢れる人材を育てる」ということは、それぞれで頑張ってくださいということのようです。
がんばります。笑