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今回の100日間を書く上でやはり少し前回の100日間について触れないわけには行くまい。

一昨年前、我が家は大きな試練に見舞われた。その悲しみと落胆から抜け出せないでいた。そんな時、九州公演に参加していた友人がコモンビートのミュージカルに挑戦していることを知る。体験会だけでもと思い参加した。そのときに出合ったコモンビートの過去キャストたちの奉仕の精神には衝撃を受けた。

こんな人たちを育てる組織にまず興味を持った。そして、夫婦で参加して、最初の100日間を駆け抜けた。自分たちに大きな負荷をかけて、試練を乗り越える、それが動機だった。

お陰様で我が家の生活は大きく変わり、二人だけでも人生を全うする決意を固め(試練は子供に関することだった)、人生の愉しみ方を学んだのです。今年は、そんな学びと収穫の感謝の表現として、自分のためではなく、周りの人たちのために参加する決意をした。

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100日間の感想、一言でいうと、勇気、尊厳、そして愛、だった。

勇気は参加の勇気、知らない人に声をかける勇気、反対意見を言う勇気、いろんなことへ挑戦していく勇気等々。尊厳は、練習や、自分を出し切ることによって、いろんなことができるようになって、得ていく。そういうのもお互いに助け合って、ぶつかり合ってできていく。そしてその結果、自身や身の回りの人たちへの信頼や愛が強まる。
100日間、自分は本当に周りの人たちに役に立っているのだろうかと不甲斐なさや限界を感じてしょうがなかったけど、本番が近づくにつれて、みんなへの愛は確実に強まった。「そして愛!」だった。

アフター合宿でキャストの一人が変わっていない点と変わって点について、こう語っていた。変わっていない点はガラスのような内面で、傷つきやすいこと。変わった点は、傷つくことを恐れずに自分を出すようになったこと。その結果、ぶつかったり、傷ついたりする。でもそれらの痛い経験によって、得ることが大きいということだった。

人を愛することは、リスクが伴う。気にかけてたり、思いやったり、愛されたいと思えば、その人の痛みを自分の痛みと感じるし、報われない愛には痛みが伴う。
だけど、報われない愛も含めて、愛することによって、人は成長し、より自分らしく、より逞しくなっていくことをここに証する。

だから愛に後悔はないのだ。

赤大陸 実吉紹郎(ステディ)