プロデューサーコラム:003「名前を覚える」 | NPO法人コモンビート
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プロデューサーコラム:003「名前を覚える」

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いよいよ17期プログラムが開始しました。
100人のキャストがおり、顔と名前を一致させるだけでも一苦労ですが。
まずは一緒に舞台に上がるメンバー同士、少しでも早く名前を覚えられるよう、
2日間の初顔合わせ合宿では、自己紹介をする機会が多く設けられております。


舞台でも、100日間の練習でも、
それぞれがパズルのピースとなり全体が作られていきます。
1つも欠けることはできません。
そして、どの場所に自分や相手がピースとしてはまるのかを見つけるには、
お互いの存在を知らなくてはなりません。
知る中で、それぞれの役割に気付きます。
その第一歩は「名前を覚える」ことではないかと思ってます。
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みなさんは「りんご」の品種をどれだけ知ってますか?
現在日本では、品種登録されているもので177品種があります。
ひと括りに「りんご」という認識しかないと
「このりんごは甘みが強い」
「このりんごは酸味がある」と感じても、
「このりんごはたまたまそうだったんだ」と思うだけど、過ぎてしまいます。
しかし、名前を知ることで
「○○という品種は甘みが強い」
「△△という品種は酸味がある」とそれぞれが明確になります。
自分の好みや、作る料理に応じてりんごを選ぶことができます。
興味が湧いてきます。
愛着もなんとなく湧いてきます。
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「100人のキャスト」とまとめてしまいがちですが、
同じ個性、バックグラウンドのキャストはおりません。
「名前を覚える」たったそれだけのことかもしれませんが、
そのことで自分の存在を認められたようで、居場所ができます。
一人ひとりのキャラクターが活きてくる100日間、
このキャストだからこそできる舞台がこれからできていくのが楽しみです。