赤権力者の中里やすゆき(なかさん)が舞台監督目線お送りします。

7月21日、今日は「国立女性教育会館ヌエック」で初の大道具を使ったリハーサル、午後(夕方)から衣装付き通し稽古と言う鬼稽古の日。

前日、キャストの皆は、海でバーベキューをして楽しんでいる頃、私は※ブラックスピリッツ(通称ブラピ)と共にヌエックに先乗りして大道具の搬入・仕込・パネルワーク・転換稽古をブラピ達に叩きこんでました。(舞台人魂注入)

ブラックスピリッツ(通称ブラピ)

朝10時に特別衣装で集合するキャスト、いつもと違う雰囲気に落ち着けない様子。それもその筈、いつも練習場では何もない場所にドーンと鎮座している大道具と見慣れぬ黒い集団(ブラピ)。そうです、今日は本番により近い形で練習出来る数少ない日!
さんぽこ(演出)の朝インフォもいつになく真剣だ!
内容はてんこ盛り、大道具で合わせたいシーンは山程、か~ら~の~特別衣装でウォーミングアップ、時間との戦いが始まった。演出も気合い充分。
舞台監督のなかさん(私)が、ブラピの紹介と舞台の説明をしました。本番の舞台を実寸で体育館に再現し、袖幕の位置・見切れ線・裏導線・照明器材等、キャストの皆は真剣に聞いてくれました。

真剣に聞くキャスト

いよいよ練習開始、大陸ダンスの場当たりリハーサルでは、パネルの裏スタンバイ・丸台からの出ハケ・思った程広くない舞台前、戸惑いと確認が、場当たりの集中力を削ぐ!
衣装に呑まれたか、大道具に圧倒されたか?皆の集中力は散漫だった。
バタバタの中、午前中のリハーサル終了
ランチタイムでチケレジ・個々でダンスの確認など…この辺のバタバタはいつもの事。

美味しいご飯

美味しいご飯を食べて、午後の練習開始!
大陸ダンス12曲を通す、集中力は戻ってこない。コバ(演出)の激が飛ぶ!24期迷走か?
後半、一連の戦争シーンに時間が割かれる。駆け足でリハーサルが進む、割愛されるシーン、大道具を活用しきれないキャスト達(無理もないが)、苛立つ演出部。迷走から迷宮に迷い込んだ感じのリハーサル…

通し稽古30分前、ゆっくり気持ちを落ち着かせる時間が設けられました。散らかった私物を整理して少し荒れた心を整える…
初めての衣装・初めての大道具で初の全通し、初物尽くしのリハーサルに挑みます。

24期キャスト

国境警備隊の前説~オーヴァーチャーを袖中で聞きながら、私の気持ちスイッチが入っていく、後ろを振り向けば赤大陸の仲間達、皆一点を見つめ揺るぎない表情、「よし、行こう」踵を返し進む…迷いはない!今やれる最大級のものを出そう!

元々集中力の高さは他を抜く24期。大丈夫。

かけがえから始まり大陸ダンス…CB1も、言葉も、大騒ぎも、CB2~戦争~悲しみのシーン、リバース・祖先…Keep・願い・CB3カーテンコール~のアンコール…ひとつひとつのシーンが繋がっていく、まるで駅伝のたすきリレーのように…そして、通し稽古が終わった。
こーや(プロデューサー)が私に握手を求めて来た。眼が輝いてた、彼が言った。「合格点ではない及第点だ」と。しかし握手の力は強かった。
キャストの皆にも手応えを感じたと思う。

さんぽこが言った「ここからが始まりなんだ」と。
そう、これからが作品を通して思いを伝える。客席に感動を届ける。進むべき方向が見定まった。
シーンをより深く理解し、ダンスの精度を上げ歌を磨く!我々は作品全体を咀しゃくし反芻し熟成しなければならない!あと1ヶ月しかない。否、まだ1ヶ月ある!まだ終わってない!今回の通し稽古を次に活かし、最後の合宿でもう一回、あの大道具でリハーサルが出来る!

その時までやれることはやろう…いつやるの、「今でしょう。」

と、私はCDの再生ボタンを押した。

※ブラックスピリッツ(通称ブラピ)…キャスト経験のある舞台スタッフ。本番の進行・転換等・キャストを影から支える縁の下の力持ち。