【33期中部】公演後のキャストの感想Vol.13「「自分」でいること」 | NPO法人コモンビート
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【33期中部】公演後のキャストの感想Vol.13「「自分」でいること」

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「何大陸かな?」ってそわそわしていた配役発表。
そうしたらびっくり、スピリットという大役を任せてもらいました。

私は踊ることは好きだけど、去年の様子を見て、「スピリットの動きは私には向いてないだろうな」って思っていた。だから、スピリットとしてたくさん踊れることは嬉しかったけど、少し不安でした。

それに、私は振付を考えることがとってもとっても苦手です。自分で1から振付を考えて、それを人に見られて評価されることがとても怖かった。だけどスピリットはほとんど自分で考えなくてはいけなかったから、自分で考えるよりも過去の人達を参考にしようとしていました。

日々、「どうしよう、どうしよう」と悩みながら過ごしていました。CB1や祖先のシーン練習のときは本当に不安でした。練習に来てくれたサポーターや33期の仲間からいろんなアドバイスをもらって、それを全部取り入れようとして、自分でも気づかないうちに、みんなからよく見えるようなダンスを踊ろうとしていました。

でも、ラスト3回目の練習に来てくれたサポーターから「もっとどりみらしいスピリットになりなよ!」って言われてやっと気づきました。まったく「自分」ではなかったことに。

そこからやっとスイッチが入った気がする。「あの人から言われたあのことを気にしなきゃ」って思いながら踊ってたけど、周りの目を気にしないようにしたら、怖かったシーンも楽しくなりました。同時に、不思議と今までもらってきたアドバイスも自然に取り入れられるようになりました。

あれだけ怖かった本番は、夢ではないかって思うくらい最高でした。一番最初に丸台に立って見渡すことができるGキャストで埋まった客席、そしてそこに鼓動を届けられること、みんなの頼もしい後ろ姿。どれも忘れられない景色です。

あの景色を最高だと感じられたのは、「スピリット」ではなく「自分」でいられたからだと思います。「自分」でいられなかったら、ずっと丸台に立つことが怖かっただろうなあ。

そして自分らしくいられたのは、33期や33期を応援してくれるみんなが温かい環境をくれたから。最初はスピリットは孤独だと思っていたけど、全然そんなことなかった。たくさん支えてくれて、頼もしい後ろ姿を見せてくれて、ありがとう。

この33期で、「自分」でいることは難しいけどそれができたら心から楽しいことに気付きました。来年から就職で新しい環境になるけど、どんな環境でも「自分」でいられるたくましい人間でありたいです。

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33期スタッフ 武村みどり(どりみ)