清内路 ツアー第2回目~儚くも尊いもの~ | NPO法人コモンビート
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清内路 ツアー第2回目~儚くも尊いもの~

seinaiji_0910_title.jpgこんにちは。チーム清内路の牛島陽子(うしこ)です。
今回はがっつりと地元のみなさんと混じり合ってきました。
そこでみんなが感じたこと。キーワードは「儚くも尊いもの」


この時期はちょうどみょうがの収穫時期ということもあり、
みょうが採りチームと洗いチームに分かれて、それぞれ村の方たちと作業開始。
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みょうがの旬はたった1週間ほど。なので、この週はみょうがが村の一大イベント。
村のあちこちから、採ってきたみょうがを持ってくる人、洗いにくる人が集まってきます。
 
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「洗っても洗ってもどんどん来る~!」
山積みになっているケース、全部みょうがです。
でも、ほんのこの1週間だけなんだよね
そしてその日の夜は、みんなのお待ちかね、清内路花火の制作現場を見学。
清内路では約280年前から、村の人たちの手作りの花火で奉納花火大会が行われています。
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 清内路の観光サイトより
http://www.seinaiji.jp/kankou/db/hanabi.html
清内路には下(しも)と上(かみ)2つの村があるのですが、それぞれに方法も、
その作業現場の空気感も全く違ったのが印象的です。
花火大会までの約2ヶ月、毎晩村の人たちが当番で火薬をひたすら擦るとのこと。
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今の自分の生活でそれができるか・・と考えると、
どれだけの思いがこもった行事か心が熱くなります。
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「昔の大会は夜中の12時ぐらいまで、ゆっくりやってたものだよ」
清内路のみんなのおばあちゃん えつこさん。
ひとつひとつ大事に打ち上げたい気持ちがわかりました。
2日目は、村の75歳以上の方々の長寿をお祝いする敬老会に参加。
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もざいくの一員でもある青年団のやすしさんの最後の言葉。
「僕たちにできることがあったらなんでもします。長生きしてください」と、さらり。
ここで感じたことはとにかくみんなが温かい。
子供から若者、壮年、ご婦人方まで、村全体がひとつの家族のように、
お年寄りのみなさん=村をつくってきてくれた人としての感謝が伝わってくる素敵な会でした。
その出し物のなかで、私たちも出演枠をいただき、昨日一日でみんなが感じたことを群読。
そのタイトルが「儚くも尊いもの」。
みょうが、花火、長老会・・。
共通して感じたことは、ほんのひと時の晴れの時のために、
村の人たちが一丸となって支えあっている姿。
ひとつひとつは確かに儚い。だけど、それを積み重ね続けている村の人たちの連帯は
とても尊いものだと感じたツアーでした。
※最初の写真は、帰りがけの諏訪湖で。
このもざいくプロジェクトも11月の一度の本番のために、みんなで作り上げていくもの。
このプロジェクトが、阿智村と私たち、そして阿智村の
それぞれの地域をつなぐ架け橋になれるよう2本の虹に願いつつ。
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「またおいで~」
「また来るよ~」