今、やれることはいくらでもある | NPO法人コモンビート
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今、やれることはいくらでもある

4月が始まりました。
12月が期末である私たちの団体は、3月の総会終了と共に4月からのスタートを切るというのが一年のサイクルです。
そんなときに震災がやってきました。
震災が起きてすぐ、私たちは動揺しました。
正直、何ができるのか?を考えるより、私たち自身の活動について整えるのが精一杯だったように思います。
でも、社会の一員である私たちが、今できることがあるはず・・・
そんな思いから、team311を結成しました。
私たちの活動は、災害に対して直接的な問題を解決していくことを得意としていません。
しかし私たちは、平常のときも緊急のときも、社会を支えることができるような大人を増やしたいと活動しています。
こういったことが起きた時に、「意識を高く持ち」「アンテナを張って想像力を持ち」「行動できる人」が求められているのではないかと思います。
コモンビートはこれまでと変わらず、こうした人が増える活動をしていきますが、具体的に何ができるのか?も同時に考えてきました。
コモンビートの財産は人です。
法人という組織なんて、ただの箱です。
ですからまずは、それぞれの人が今このタイミングで行動したいことを支えることに徹したいと考えて、team311のツイッターなどで「いまできること」を随時配信しています。
そうした活動の過程でメンバーの中から、「現地に行って被災者の方々を直接支援したい」という声もあがり、ピースボートの支援ボランティアスタッフとして、現地入りをしています。
今後も何名もが現地を訪れますが、そうした個人の志を1つ1つ応援していきたいと思います。
今届けられている物資、そして義援金などが手元に渡った頃、皆さんの心の状態がとても心配です。
希望を持って未来を創っていける、そんな前向きな気持ちで皆さんが未来を見ていけるような活動が出来たらと考えています。
芸術などのチカラは、そうした段階できっと役に立てるのではないかと思っています。
でも今はまだ、そのことを考える余裕もありません。
日々、死者・行方不明者が増加し、まだまだ被害の全体が見えない状況です。
私たちが一番得意とする活動は、まだ少し先になることでしょう。
でも、今も支えていきたい。
こんな葛藤の中で、何ができるか?をみんなで必死に考えています。
ひとりひとりができること。
 被災者を受け入れている場所でのボランティア。
 募金活動の手伝い。
 救援物資の仕分け作業。
 企業の中で石油を現地に届ける業務で不眠不休での労働。
日本の経済を支える私たちひとりひひとりの行動は、すべて繋がっています。
今できること、それは無限だと思います。
想像して、情報を探せば、待っている人たちはたくさんいます。
そうした個人のプラスアルファの活動が、復興に向けて一歩一歩進むのだと思います。
 
いま世間では自粛ムードです。
自粛とは自分自身が控えることであって、他人から強制されて控えるものではありません。
それでは他粛です。(そんな単語はありませんが。)
もちろん、自らの判断が他に大きく影響を及ぼす場合には配慮が必要でしょう。
ですが、自粛しすぎると経済が回らず、日本全体での復興はさらに遅れることになります。
 旅行の自粛 ・・・ 旅行業界への影響
 外食の自粛 ・・・ 外食産業、メーカーや生産への影響
 購買の自粛 ・・・ 販売店、メーカーや生産への影響
 イベントの自粛 ・・・ 設備、音響・照明会社、施工業者への影響
もっとたくさんありますが、自粛による連鎖倒産で産業の衰退など、
地震、津波、原発事故に続いて、第4の災害になるとまで言われています。
自粛は強制されるものではないですから、それぞれの信念で判断すれば良いわけで、その個人の信念を他人に押しつけて「こんな時に・・・」というのもおかしな話です。
(もちろん、影響が多大な場合には別です。)
コモンビートは、3月12-13日に開催予定だったコモスタを中止し、そして、18期の開催を見送るということを一時的に決定しました。
これは自粛ではなく、災害への安全確保と計画停電の影響などから考慮したものです。
ですが、コモスタは5月1日に、18期は予定どおり開催します。
ただ私たちも、自粛すべきところなどを配慮した上で実施するのは前提で、そしてこれまで以上に元気に活動をしていきたいと思っています。
いまできること、次にできること、将来できること。
1つ1つ、その時に考えて、やれることをやっていきたいと思っています。