みなさん
こんにちは。もっぴーです。
UWPが終わった後も旅を続けている私は現在はマドリードの郊外に滞在中です。
少しのびのびになってしまいましたが残りの報告をしきってしまいたいと思います。
なんと今日からUWP2019castBが始まるんですよね!!
新潟からりこちゃん、大阪からとんちゃんが参加!とのことで楽しんでー!!
そんな中すみません、、私の報告ですがもう少し最後までお付き合いいただけると幸いです。
3週間のベルギー滞在を終え、
残すところ2週間となり訪れたのはドイツのBocholt(ボホルト)。
オランダとの国境がすぐ近くのため、
ホストファミリーデーには国境をまたいで遊んだりしました。
ここでのルームメイトはアメリカから参加の3人と
メキシコから参加のキャスト、
私という賑やかなグループで笑いの絶えない1週間となりました。
この週で1番印象に残ったのはRefugeeシュミレーションという
約4時間をかけたワークショップでした。
4-5人のチームに分かれて、
チームごとに自分の役割が書かれた紙が渡されます。
私たちのチームはこのような説明がされていました。
・親が内戦で斬殺されてしまった10代の子どもたちの集団
・1人は家族を失ったショックで話すことができなくなってしまった
・1人は内戦で足を失い、健常者と同様に歩くことができない
・話す言葉は村で使われている言葉のみ
この役割に基づいて数種類のシチュエーションを経験します。
狭く暗い部屋で寝る場所も満足になく夜を過ごす難民キャンプの想定や、
難民と認定してもらうために自分たちの状況を説明する面談など。
村で使われている言葉しか話せないのにヨーロッパの難民認定の役人の人に
どうやって説明したらよいのか。。しかも面談にはチームの1人しか参加することができない。
チームの最年長役のキャストが身振り手振りで一生懸命説明を頑張ってくれたようでした。
中でもリアリティがあり、恐怖を感じたものは治安が不安定な場所で
チームがばらばらになるシチュエーションでした。
目隠しをした状態でチームがばらばらな場所に連れていかれ、
手探りや声を頼りにチームで集まるのがミッションでした。
資格を失った中、チームのもとに戻るさなかには金具やごみ箱などで大きな音を立てる人が
いて街の混乱が再現されています。
何組ものチームが一斉にチームを探しているので人にぶつかったり、見つけた!と思ったら違ったり。
私はなかなかチームのもとにたどり着くことができず焦る気持ちでいっぱいでしたが、
声を頼りになんとかメンバーを見つけたときには私以外のメンバーはみんな集まっていて、
やっと見つかった!と安堵の気持ちでいっぱいになりました。
でも。。
これが本当のシチュエーションなら、はぐれてそのまま会うことができなくなってもおかしくない。。。
そう思うと背筋がぞっとしました。。
このワークショップは国連が提供している教育ツールと聞き、
決して想像で作り上げたものではなくきっと実際にどこかで
本当にあった子どもたちの話なのだと思います。
このワークショップをするまでは、難民といえば身の安全のために故郷を離れて国を
越えなければいけないという苦労のイメージこそはあったものの、
移動中に怪我を負ってしまった人がいること、
環境の衝撃で口がきけなくなってしまった人がいること、
そんな一人一人の背景を想像したことはありませんでした。
またUWPの経験をして、周りのみんながこんなにウェルカムな環境であっても言葉が
うまく通じないことに辛さや寂しさを感じることがあるのに、決してウェルカムとは言えない、
ましてや差別を受ける可能性だってある中で、
まったく言葉が通じず身寄りもない
難民の人たちの心境は考えれば考えれるほど想像ができないものでした。
私たちがシュミレーションで経験したことが、生まれた場所が違っただけの同じ人に
現実世界で起こっていることに衝撃を受けました。
「難民」という言葉こそは知っていても具体的なイメージが初めて湧いた瞬間でした。
それでも現実とはほど遠いシュミレーションを通して。現実は一体。。。。
現在、シリアの内戦やベネズエラの崩壊を受けて中東や南アメリカからが
ヨーロッパに向けて逃げる人が増えているようです。
Bocholtでは難民を支援する施設でのコミュニティーアクションも多く、
ヨーロッパがいかに難民と向き合っているのかを感じました。
ですがヨーロッパの国々も人が流動的になることでテロの対象になってしまうことも
現実として起こっているため、難民の受け入れを制限している傾向にあります。
地理的な影響もあり、ヨーロッパと違い
日本では難民の受け入れは非常に珍しいのが実態だと思います。
そのため難民問題に対しての認識がどうしても低くなってしまうと思います。
私も難民という存在は知っていても自分に何ができるのか、
日本がどのように協力できるのかなどを考えたことはありませんでした。
まずは知ることが大事というのは本当にそうで、このシュミレーションを通して
ほんの少しの経験であってもとても大きなインパクトを受けることができたのは
本当に貴重な経験でした。
ですが、自分に何ができるのか、日本からどのような支援がされているのか、
自分がどんな支援の形を作っていくことができるのかは全く分かりません。
今、これをやっていこうというアクションは全く見えてはいませんが、
これをきっかけに日本に帰ってもオープンに議論をしていきたいですし、
自分一人だけで考えるのではなくて色んな人と知恵を出しあって考えていきたいと思いました。
と、ブログの書き始めはマドリードでしたが、
現在、飛行機の乗り継ぎでモロッコの空港にいます。
これからベナン共和国に向かいます!
ホットな話題で言うとバスケットボールの内村塁選手のお父さんの出身地ですね。
UWPを終えてからも旅を続けていますが、
UWPを終えて世界で学んだ自身の経験を話すことが増えると考えたときに、
自分の口で世界を伝えていくのであればUWPで訪れない世界も
実際に自分で訪れたいと思いアフリカでのホームステイを選びました。
アフリカンダンスのワークショップを受けたりボランティアをしてきます。
またその経験はブログを書き終えた後にどこかでお伝えできればなと思います。
では気を付けていってきます!
そしてCastBのとんちゃん、りこちゃんファイトーーー!!
もっぴー(三矢 楓)