「今、人生フラットになっている」高橋祐介 | NPO法人コモンビート
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「今、人生フラットになっている」高橋祐介

「今、人生フラットになっている」高橋祐介

「仕事と音楽の両立に限界を感じていた。」

会社勤務の傍らで、作詞作曲やライブなどの音楽活動をこなす生活を8年間送っていた高橋祐介さんは、どちらも中途半端と感じていた。
そんな自分と決別するために、30歳を区切りとして、どちらか一つに専念したいと考えていたという。


そんな時、彼に転機が訪れる。
ミュージカル「A COMMON BEAT」の演出スタッフとして、新しいミュージカルナンバーである、『Rebirth(リバース)』作詞作曲を担当することになった。
『Rebirth』は、「人類の再生」を表現している。
この曲が誕生した事で、ミュージカルに、より一層深みを与えている。
「客席から、客観的にこの曲を聴いた時…大げさだけど人の役に立てている気がした。
自分には音楽しかない、と強く思った。」
「そうなるとやっぱり、人類の事、世界の事、色々知らないと歌えない。『Rebirth』も、まだ自分が本当の意味で歌う資格があるのか解らない。
身を持って体験した時、初めて本当に歌えるんだと思う。
ジャーナリスト的な感覚なのかも知れない。」
「今、人生フラットになっている」高橋祐介

一回死んだものと思えばなんでもできる。

人類のルーツを知るために単独世界一周の旅を決め、同時に8年間勤めた会社を辞める決断をする。
「つらい事もあったけど、社会人としての経験と資金を蓄える事ができて、自分には必要な8年間だった。」
最初は反対していた家族も、彼の『覚悟』が揺るぎないのを感じ、現在は応援してくれているという。
「楽しみな国は、民族音楽がある国。
音楽は、頭で作るんじゃなくて、もっと本能に近い部分に触れるものを作りたい。」
「ひたすらインプットしたい。出会いを大切にしたい。人と音楽と楽器と…。
この旅を決めてから、やっと今、人生フラットになっている。」
「このままの生活を続けたら、きっと自分はダメになってた。
一回死んだものと思えばなんでもできる。」
外国語は全く話せない上、訪れる国のリストの中には、政情不安な国もある。
どうやって世界中の人とコミュニケーションをとろうか…。どうやって危険を回避するか…。
考えている姿には不安の色はなく、楽しげでそして自由に映った。
6月1日に2年間の旅路に着いた彼。
今頃どんな空の下で、どんな出会いをしているのだろうか…。

 高橋祐介さん

高橋 祐介(たかはし ゆうすけ)

職場の後輩を通じ、ミュージカル「A COMMON BEAT」を知ったのがきっけで、第10期、12期にキャストとして参加。
12期では演出スタッフも務め、新ミュジカルナンバー『Rebirth』を作詞作曲。
不定期で行う、ライブ活動でもオリジナル曲を披露している。
彼特有の、憂いのあるメロディーと歌詞に乗る歌声は、優しい中にも、生きるチカラや強さが感じられる。
趣味はサッカーとテニス。