私たちに流れる共通のリズム 「See the difference 新緑の森で森林浴〜考えることをやめて感じてみよう〜」開催レポート | NPO法人コモンビート
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私たちに流れる共通のリズム 「See the difference 新緑の森で森林浴〜考えることをやめて感じてみよう〜」開催レポート

5月21日(土)、ダイバーシティ&インクルージョン(D&I)をテーマに、違いを知り、違いと出会い、違いとつながっていくための「See the difference」の第14回が開催されました!

今回のイベントは、2月2日に行ったSee the difference「インクルージョンって必要?森が教える多様性」の続編!前回に引き続き、ゲストに一般社団法人 森と未来 代表理事 小野なぎささんをお迎えし、実際に森に入ることで、違いや多様性を「考えるのではなく、感じること」をテーマに開催しました。

当日は、一般社団法人 森と未来 から4名のガイドさんが来てくださいました!

森林浴の舞台は、東京都八王子市にある「都立長沼公園」。駅からわずか徒歩5分という立地ながら、一歩足を踏み入れればそこは、ひやっとした水分を含んだ新鮮な空気、そして、木々の良い香りがたちこめる深い森。「東京にこんな森があったなんて!」と参加者からは感嘆の声が上がっていました。

当日は時々小雨がぱらついていましたが、「こうゆう日の森こそいいんです!」とおっしゃっていたガイドさん。

水滴が滴る葉っぱの美しさに目をみはったり…

道端に実っていた、木苺や山椒を味わったり…

一本一本違う、木の温度や触り心地を確かめたり…

鳥のさえずりや通り過ぎる雨の音に耳を澄ませたり…

土の中の世界を覗いてみたり…

深呼吸して一人で静かに過ごしたり…

目で、手で、肌で、鼻で、耳で、舌で、五感をフルに活かして味わう森の豊かさに夢中になって、子どもに還ったような時間を過ごし、麓から山のてっぺんまで2時間かけて登った後には、すっかり参加者の方の心も体もほぐれていました。

森の中って、なんでこんなに気持ちいいんだろう?なぜ心が安らぐんだろう?

小鳥のさえずりや川のせせらぎなど、自然界には「1/f(エフ分の1)ゆらぎ」という不規則なリズムや運動があります。そして、それは人間の体も同じ。例えば心臓の鼓動など、人間も「1/f(エフ分の1)ゆらぎ」を持って生命を営んでいます。

鳥と人。自然と人間。生き物としての種別は違っていても、みな共通のリズムが流れている。その共通のリズムに、私たちは心地よさをおぼえたり、自分も自然や地球の一部なんだと安心したり‥。森の中では、そんな風にダイバーシティ&インクルージョン(D&I)を感じることもできました。

参加者の方からもこんなご感想をいただきました。

・人間だけじゃない「多様性」を感じた日だった

・「森林には何千何万何億の生き物がいて、それぞれの物語(生き様)がある」というお話しがすごく印象に残ってます。多様性って「人間以外も含めてだよな」と思いました。

・うつ伏せに寝転がった時、目の前の土の上には、様々な植物がいました。みんながんばって生きていて愛おしくなりました。そして土の中には何億もの生物がいることを学びました。すべての生き物に感謝したい気持ちになりました。

・森と言っても、行く季節、気候、自分の持つ視点、感じ方で、受け取り方もとても多様だと感じた。さらにその多様さが、一人一人違うし、森という場所で感性も開かれるので、違いが出やすいと思いました。

「多様性」や「ダイバーシティ&インクルージョン(D&I)」を、人間同士の違いだけではなく、より広い視点で捉えてみる。考えるだけではなく体で感じることを通じて、理解してみる。そこには、違いに対する、普段とは違った見方が生まれたのではないでしょうか。

森と未来のみなさん、そして参加者のみなさん、ありがとうございました!