5月11日、コモンビート第51期群馬ミュージカルプログラムが開幕しました。
2年前、群馬で初めてのミュージカルプログラムが大成功に終わり、
この度再び群馬で2度目となるプログラムを開催することができました。
このプログラムにおける一つのキーワードは「100」。
それは、100人のキャストと100日間で作り上げるミュージカルです。
この100人には、下は18歳から上は66歳まで、様々なバックグラウンドを持つ人たちがいます。
その100人が共に笑い、共に泣き、ぶつかりながら、一つのミュージカルを作りあげる。
普段の生活では関わる機会の少ない人とコミュニケーションを取り、同じゴールに向かい走っていく。この貴重な経験こそがコモンビートのミュージカルの魅力です。
今回は前回よりも人数が増え、キャスト100人とスタッフ6人、106人で開幕することができました。
さて、初顔合わせ当日、参加者は緊張の面持ちの中始まりました。
なんとその翌日には最初の度胸試し、オーディションを行います。
これは、ミュージカル出演の合否を決めるものではなく、
100人のキャストがどんな個性を持っているのかを知るためのもの。
合否がないと言っても、全員が人前でパフォーマンスをすることが得意な人ではありません。ましてやプログラムが始まってわずか2日目でのオーディション、想像以上に緊張するものです。
そんな中でも今の自分にできる限りのことに全力で取り組む。それがすごく大切なことだと思います。
2日間を終えたキャストたちは、
「人前で表現することが苦手だと思っていたけど、意外と楽しんでいる自分に驚いた」
「必死で練習してなんとか形になって、やればできるじゃんと思えた」
「初めて会った人たちだけれど、一緒に練習しているうちにチームワークが芽生えた」
など、新たな自分を発見をしている人がたくさんいました。
コモンビートのミュージカルは、作品の完成だけがゴールではありません。
いい作品を作ること、それ以上に一つの作品を作り上げる過程で一人一人が得られる気付きや感情を大切にしています。
ミュージカルという一つの表現活動を通して、参加者が様々な視点から気付きを得て、それを作品を通して表現すること。
キャストそれぞれの異なる気付きが掛け算のように組み合わさっていくこと。
それこそがこのミュージカルプログラムの意義であり、面白さです。
これからの100日間、キャストが何を感じ、どう成長していくのか、そしてどんな106人の関係性が作られていくのか、とても楽しみです。
51期群馬ミュージカルプログラムの応援をよろしくお願いいたします。
上原紗英(ぽす)