こんにちは!
32期スタッフ・飯塚 春紀(ウェイ♪)です!!
先週の練習は日本ブラインドサッカー協会の方とのコラボレーション!!
ブラインドサッカーって何?と思った方はこちらのHPをチェック!
日本ブラインドサッカー協会HP
選手の方に来ていただき、各大陸に一人ずつ混ざって一緒に練習時間を過ごしました。
違いに触れる越える、リアルな体験と体験を通して生まれる感情をミュージカルに活かすヒントを得た1日になりました。
【願い・初練習】
後半シーンのビックナンバー!
ソロ・上原紗英(ぽす)さんの歌お披露目は視界を遮って、研ぎ澄まされた耳で聞きました
【視覚に頼らないコミュニケーション】
四角に人が立って、四角の真ん中にいる人が視界を遮った状態で四角にいる人が持つボールを何回タッチできるか
四角にいる人も話せる人、聞こえない人、見えない人がいたり…
真ん中にいる人にどう伝えるか 言葉をこえる体験
【相手を信じてまっすぐ走る】
視界を遮ると、方向も距離感もつかめない
それでも、相手を信じて走ることができるのか
【ブラインドサッカー体験】
数メートル先のコーンに向かってまっすぐ蹴るだけなのに、視界を遮るだけで全く当たらず…
もちろん、選手の方は見事に的中させてました!
【Real Voice~気ままなキャスト紹介~】
今回の練習を通して感じたことや気づいたことなど、プログラムに参加しているキャストの今をお届けします!
—————————————————
平川 祥子(しょーこ)さん
ブラサカの方と交流し、目隠しをしてのいろいろな動きやゲームを体験しました。
二人一組で、アイマスクをしたパートナーに動きを言葉で伝えながらの体操では、
言葉だけで伝えることの難しさや手を伸ばしたらぶつかってしまうのではないかという「怖さ」を感じました。
アイマスクで走ることもとても怖く感じました。
そんないくつかのゲームの内、私が一番印象に残っているのは、
「アイマスクをして血液型ごとのグループを作ろう!」です。
私はAB型です。人数が少ないのは予想出来たので、スタートと同時に手を挙げて叫びました。
「AB型ー!」(目が見えないのに手を挙げてしまうのは習性か。)
両隣で「A型!」「O型!」そのむこうで「B型!」。
私も負けずに叫び続けますが、誰も来ません。
もしかして、仲間も1人で叫んでいるかもと耳をすませますが「AB型」は聞こえません。
不安がよぎります。まわりが人数を数え始めた頃、もう一度「AB型!」。
無反応。あぁ、やっぱり私は1人なのかもと思い、座りました。
そう、正解。1人でした。
このゲームで感じたのは、他のゲームで感じた体を動かすことへの「怖さ」とは違う、自分の呼びかけに対して誰からも応答がないという「怖さ」です。
みんな、自分と自分の仲間のことしかわからないから、私には無反応になるしかなかったと解ってはいるけれど。
これって、目が見えても見えなくてもあることじゃないかなって思います。
誰とでも声を掛け合ってコミュニケーションを取れる、そんな風になれたらいいな、なりたいな、と思いました。
—————————————————
大正 友貴(たいたい)さん
先週の練習では、あえて視覚を使わないことで、「キャストとの一体感」や「表現する人の想い」をより感じることができました。
普段は無意識に複数の感覚を同時に使っている分、実は感覚に疎くなっていて、”なんとなく感じる”ことが多いのかな、とも思いました。
目を閉じて物事を考えたり、あえて音楽を聴かない時間を確保することが大切かもしれないですね。
また、ユーモアと笑顔に溢れた選手達は、本当に眩しかったです!
一緒に活動をしている時は、目が見えていないということをすっかり忘れていました。
逆に、自分よりも歌詞の覚えが早かったり、絶対音感をもっていたり、サッカーが上手だったり…
日常生活では、自分が想像できないような困難もあるのだろうけど、
その障害を“人の得意・不得意の内”と捉え、お互いに助け補い合いたい、と思いました。
公演まであと2ヶ月。
彼女達に心から感動してもらえるよう、視覚だけでも聴覚だけでも感動してもらえるようなパフォーマンスを届けたいです!
—————————————————
中川 真里(まり)さん
私は今回始めて視覚障害のある方と直接お話をしました。
どういう風に接したらいいのか、楽しみよりも不安の方が大きかったです。
でも、午後の練習でハジ(ブラインドサッカー選手)と一緒のチームになり、一気に変わりました。
アイマスクをした体験から視覚がなくなると、ほんとに一人の空間になり、その中でのコミュニケーションはとても怖いと感じました。
でも、ハジは普通に会話をして、ツッコミを入れていました。
今回、見えている、いない関係なく、信頼性を築く、コミュニケーションの濃さを実感しました。
相手の顔色が見えて、話をするタイミングがうまくいっても、上辺のような軽い関係よりも、
その人と、周りとどのような信頼性や、自分の個性を出していくのかが私の目指したい関係性だなと思いました。
32期のみんなとそのような関係ができるように、臆病にならずに、ぶつかりあい、ミュージカルの表現にもつなげて思い切り楽しみたいです。
—————————————————
福島 和佳奈(わかな)さん
最初に彼らの自己紹介を聞いたとき、元気でユーモアのある人たちだと思った。
無意識に自分が勝手に抱いていた先入観があったのか、その元気さに少しビックリしていた自分もいた。
午後のワークでは、目隠しをした状態で、いくつかのゲームをした。
実際に目隠しをすると、何も見えず、自分がこの世界で独りぼっちになったような寂しい気持ちになった。
その中で、仲間の声を聴いて走れ、と言われた。
仲間の声を頼りに走るということは、相手を信じるという勇気がいる。
でも、走り切れたとき、それは相手への信頼に変わる。
そこにできた信頼は、目が見えないという壁があったからこそ得られた、普段感じることのできない安心感でもあった。
彼らと話してみて、彼らのことをもっと知りたいと思ったし、つながっていきたいと思った。
そして、自分が無意識に抱いている先入観をなくしたいと思った。
言葉を超えたつながりがあることを再認識させてもらえた体験だった。