「顔を合わせる事!俺にはそれしかできない」」黒川 大輔 | NPO法人コモンビート
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「顔を合わせる事!俺にはそれしかできない」」黒川 大輔

「顔を合わせる事!俺にはそれしかできない」」黒川 大輔

『リーダーを務められたら、お前のイメージが変わる』

2012年4月8日に、パラカップ2012~世界の子ども達に贈るRUN~が開催される。この大会は、世界の子ども達や東日本大震災の被災地の方への支援を目的とした、チャリティーマラソン大会である。
今までもコモンビートはパラカップに『盛り上げ役』として参加していたが、
今回からは、共催団体としてこの大会に参加する。
去年に引き続きパラカップ2012のコモンビートリーダーを務めるのが、黒川大輔さんだ。
どこにでも顔を出し、彼の持ち前の親しみやすいキャラクターでその場を多いに盛り上げる。
一見『お調子者』にとれるが、意外にも彼の考えは緻密で深い。
彼は自分の想いを語り始める。


「去年、『パラカップコモンビートのリーダーをやってみないか』と誘われたのがきっかけでパラカップ2011のコモンビートリーダーになり、コモンビートや他団体のパフォーマンスの集約をした。コモンビートは、全パフォーマンスの総合演出や盛り上げ役を担った」
しかし初めてのリーダーは、困難の連続だったという。
「コモンビートや他団体のパフォーマンスの調整がなかなかうまくいかず、スタッフもうまくまとめらなくて、色々な人からダメ出しをもらった。何で俺がリーダーに選ばれたんだろうって想いもあり、俺をリーダーに推薦してくれたコモンビートの仲間に聞いてみた。
そしたら、『クロ(黒川さんの愛称)は、自分の事を雑魚(ザコ)と言ってるけど、本当は自分の事を雑魚とは思っていない。他人がクロの事を雑魚と言うのは、本当にそう思っているからだ。クロがそう思われたら、俺は悔しい。今回リーダーが務められたら、お前のイメージが変わる』という言葉をもらった。この言葉を聞いて、もう一度踏張ってみようと思った」
彼は、試行錯誤を繰り返しながら、パラカップ2011のコモンビートリーダーを務め上げる。
しかし終わった後もダメ出しは続いたという。
「パフォーマーは、とても楽しかったと言ってくれたが…ランナーだったコモンビートの仲間から、『沿道の応援が少なかった。せっかくパラカップのテーマソングを作ったのに、耳にする機会が少なかった』など大会が終わった直後、ダメ出しをもらった。
不思議と悔しいとは思わなかった。まったくその通りだと思ったから」
彼は人からどんな意見をもらっても決して腐らず、素直に受け止め、相手に壁を作らない。それが彼が慕われる理由かも知れない。
「顔を合わせる事!俺にはそれしかできない」」黒川 大輔

「最高のライバルがいるからこそ、走り続けられる」

パラカップ2011のコモンビートリーダーは、彼にとって決して楽な道のりではなかった。
そんな彼が、なぜ今年もリーダーにチャレンジする事になったのか…。
「2011年大会の後、パラカップのスタッフから、『クロくん!ミーティングやるから来て!』と当たり前のように声をかけてもらった事。その後もミーティングに参加し続け、自然と今年もリーダーをやるんだって意識が高まった」
彼は、直接自分とは関係ないミーティングにも積極的に足を運ぶ。
気が付けば、平日夜はすべてミーティングで埋まる事が珍しくない。
毎日、帰宅は深夜。帰宅後は、妻が用意してくれた夕飯を食べながら疲労のあまり居眠りをしてしまい、妻に起こされる事が常だという。
何がそこまで彼をかりたてるのか…。
「俺は、何をやってもまぁまぁにできる。言い換えると、何をやっても一般的。他にスペシャリストはたくさんいる。そんな自分が何で勝負していくかというと、俺には、顔を合わせていく事!それしかできない。
つまり、ミーティングや飲み会にとにかく出まくる。『顔を合わせる』事で自分を覚えてもらい、コミュニケーションをとって、信頼関係を築いていく。
他にもできる事があるかもしれないけど、逆にこれしかないって思った方が覚悟が決まる。フットワークの軽さ、雰囲気作りは誰にも負けないって思っている」
そんな彼のリーダーとしてのパワーの源を聞いてみる。
「同い年で、ミュージカル『A COMMON BEAT』に一緒に出演した事もあるひとりの仲間の存在かな。
そいつは、18期でチーフディレクターを務め、21期でもキャプテンを務める。
悔しい!俺もリーダーとして、負けたくない。
仲がいいけどライバルでもある。最高のライバルがいるからこそ、走り続けられる」
彼は最後に、パラカップ2012のコモンビートリーダーとしての抱負を力強く語る。
「今年のパラカップコモンビートは、毎年のパフォーマンスに加え、今回初の試みで『沿道応援隊』も結成した。沿道からもゴールからも、いつもより増して更にパラカップを盛り上げていきたい!
今回、自分のテーマは、『来年につなげる』事。去年のパラカップコモンビートのスタッフは誰も残っていない。今年のスタッフが、『来年もやりたい』って思ってくれたら嬉しい。
そのためには、どんどん巻き込んで楽しくさせるのが俺のリーダーとしての役割」
『まずは顔を合わせる事』、これは一見、誰でもできるようで、誰も真似できない。
その行動には、彼ならではの熱いポリシーが込められているからだ。
彼は今日も『顔を合わせ』に出かけて行く。
その場を盛り上げ、何かを生み出すきっかけを作る最高のハイテンションで。

黒川大輔さん

黒川 大輔(くろかわ だいすけ)

友人に誘われたのがきっかけで、ミュージカル『A COMMONBEAT』12期プログラムにキャストとして初参加。15期、18期でキャスト兼スタッフで参加。
2012年4月から開始の21期プログラムにも先行キャスト(スタッフ)として活躍中。
2011年からパラカップコモンビートのリーダーを務める。
コモンビート東京地域スタッフとしても3期目を向かえる。
趣味はカラオケ、皆と飲みに行く事。

パラカップ2012 ~世界の子どもたちに贈るRUN~