こんにちは、チャンボボ族(赤)の鈴木祐介(ズーキィ)です。
琵琶湖合宿2日目は私がレポートさせていただきます。
事前に天気予報で大寒波と聞いてはいましたが、
前日の夜からの吹雪により朝起きて見ると外は信じられないくらいの銀世界。
子ども達を中心に朝から有志で雪合戦が実施されました。
砂風呂のように雪に埋められた人もおり、練習前から数名真っ白に・・・。
朝琵琶湖の湖畔で予定されていた湖畔散歩も中止し、体育館でのラジオ体操に急遽変更。
音源はなくみんなで口ずさみながら眠った体を起こしていきました。
このアカペラが意外と楽しく、ついついラジオ体操第2まで行ってしまいました。
この日の最初のプログラムは舞台経験者、倉雅幸(ぐらっちぇ)さんによる
演技ワークショップでした。
まずは民族対抗ドッジボールでウォーミングアップ。
民族対抗というだけあってかなり盛り上がり、しっかり体も温まった、
と思いきやここにもしっかり意味がありました。
「ドッジボールはただボールを投げるのではなく相手をめがけてボールを投げる、
舞台も同じです。
ただ声を出すのではなく相手というものを意識して声を出すだけで
お客さんから見れば全然違って見えます。」
なるほどなるほど、何をするにも相手を意識することが大切だということを
遊びを通して学ぶことができました。
次に「わたし・あなた」というワークショップをやりました。
これは8名くらいで輪になり、自分をさして「わたし」、
誰か他の相手をさして「あなた」といって続けていくもの。
これもただ言うのではなく、「嬉しい気持ちで」「怒った気持ちで」という風に
表現してほしい感情のお題が出されます。
中には「相手に告白する気持ちで」というものがあり、
女性から言われた「あなた」にメロメロになる男性が続出(笑)
同じ台詞でも感情や発する人によって表現は本当に様々であることを
身をもって実感することができました。
最後に行ったのが4つの短い台本から1つを選び、二人一組で即興で演じるというもの。
すばやく台本の情景や設定を二人で共有しグループになって見せあいをし、
グループの中でも特に表現が豊かだったペアは全体の前でお披露目もありました。
これも全く同じ台本をもとに演じているにもかかわらず、
捉え方や表現の仕方がこうも変わるものかと
見ている側も楽しめましたし、非常に勉強になりました。
演技ワークショップで表現方法を鍛えた後は、止めながらではありますが初の全体通し練習。
プログラムも折り返しを向かえ、何とか最後まで通し切ることができました。
とは言え、細かい点での修正・改善箇所はまだまだありますし、舞台として完成とは到底言えないレベルでした。
それでも個人個人自分の現状を知ることができたので、
やらなければいけないことが明確になり非常に有意義な通し練習だったと思います。
特に場面と場面のつなぎの部分を重点的にやったので、これでやっと全体の話がつながった人も多かったのではないでしょうか。
そしてこの日最後のプログラムは歌詞理解の時間でした。
まずは舞台全体を通して一番好きなフレーズを選んでグループ内で共有するということをやりました。
本当キャストによって選ぶ箇所は様々で、そんな魅力的なフレーズがたくさん盛り込まれているこの作品をさせていただけることが
改めてありがたいことだと感じることができました。
次に本作品のメインテーマの一つである「生きる力」という歌の歌詞を全員で朗読しました。
メロディーに乗せて歌うのとはまた別の気づきがあり、
舞台の最後にこの歌を歌うときはどんな気持ちなんだろうと今からワクワクしてきました。
その後この「生きる力」とは?という話し合いをグループで実施し、最後に全員で歌いました。
「生きる力」は今回のプロジェクトのサブタイトルにもなっており、我々が一番伝えたい内容でもあります。
今回の話し合いを通してキャストの中にも強いメッセージとして残りましたし、
舞台を見ていただいたお客様にもきっと自分にとっての「生きる力」を考えてもらえるきっかけになるのではないかと確信できました。
今回の合宿を通して、技術的なことのもちろんですが、何より作品に対しての意識とチームとしての一体感、
この二つが非常に強化されたのではないかと思います。
本番までの折り返しを迎え残された練習期間も少なくなってきましたが、
この仲間で一緒に舞台に立ち本当にいいものを作りたいと強く思えた合宿でした。