僕らはいつから大人になったのだろう | NPO法人コモンビート
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僕らはいつから大人になったのだろう

今日は成人の日。
成人の日を調べると、
「おとなになったことを自覚し、みずから生き抜こうとする青年を祝いはげます日」
ということらしい。
つまり、この日をもって、「あなたは大人です。自覚しましょう。」ということになる。
僕がその成人を迎えた時の記憶が、今の活動の原体験にある。
そのとき、僕には3つのショックがあった。
 


自分が小さい頃は、大人とは社会を動かしている凄い人たち、と思っていた。
憧れはなかったし、自分がそういう大人たちの1人になるんだという意識も全くなかったが、
漠然と、「凄い人」だと思っていた。
でも、年齢を重ねれば誰もが大人になる。
それが第一のショックだった。
 
そして成人になったとき、自分が大人だなんて呼ばれる対象だというのがとても違和感があった。
高校を卒業し2年。
まだ学生をやっている自分に「君は今日から大人だ」と言われても、受け入れることはできない。
まだ未熟な自分がそこにいたし、そうやって大人になっていく大人たちがこの世の中に溢れているのか?ということが二番目のショックだった。
 
そして極めつけは、テレビで報道される大人たち。
事件や事故、軽犯罪で捕まる大人たちが多く映し出されていた。
昨日まで見ていた芸能人も、成人した僕が改めて見れば、みんな大人だった。
こんな世の中で大丈夫なのか?本当に自分が想像していた大人たちが社会を作っているのか?
そんな疑問が湧いてしまったのが三番目のショックだった。
 
僕はそのことを感じつつも、時間は流れ、その時間の数だけ歳を重ねていった。
もちろん、ステキな大人たちにいっぱい出会った。
19歳で起業した僕にとっては、そのステキな大人たちだけが僕にとっての希望だった。
年齢や世間的な地位、そういったものとは全く関係なく、僕と接してくれた。
 
 
コモンビートを作ろうと思ったきっかけの1つに、「いい大人との出会いがあったらいいな」、という思いがあった。
僕にとっては恩返しのようなもの。
多くの若者が、いい大人に出会えたら人生が変わるのに、って本気で思った。
僕は自分が育ったというより、人に育ててもらったという気持ちが強い。
もちろん、自分の意思でやんちゃにいろいろなことをしてきたが、いい時にはそれもいい。
でも、ターニングポイントには必ずキーパーソンとなる大人たちが僕にアドバイスをくれた。
そして、僕にいろいろな経験の機会を与えてくれた。
 
僕はいつから大人になったのだろう。
もう親になってしまったが、今でも、本当に大人になる過程のように思う。
僕にとっての大人とは、僕の中ではとってもすごい人。
とっても頼りになる人。
とっても楽しい人。
とっても尊敬できる人。
僕はまだまだ、そういう人にはなっていない。
だから、がんばって自分の思う大人になれたら、って思う。
 
大人に型はない。
大人それぞれが、自分で目指せる大人像を持てたなら、きっと社会は変わると思う。