私がアメリカでミュージカル「A COMMON BEAT」を習ったとき、歌詞しか配られなかった。
台本も楽譜もなかった。
しかも全て英語で進められるため、自分の出番すら曖昧だった。
でもその分、いつも神経を研ぎ澄ませていた。
「感覚で理解しなきゃ!」と。
今のコモンビートのキャストには、台本や歌詞本、期によっては楽譜まで配られたりする。
あれもこれも与えるのがベストなのだろうか。
説明するツールが増えると安心感が増す。
でもその「安心感」のせいで、感覚が鈍るのかも知れない。
足りないぐらいがちょうどいい。