みなさん

こんばんは。もっぴー(三矢楓)です。

メキシコは知れば知るほど不思議な国。

海外の人にwelcomeな文化は、歴史に根付くところがあるようで、
16世紀にスペインがメキシコを征服した際、Malinche(マリンチェ)
という女性が自らの意思でスペイン人の道案内に同伴したそうです。
この女性の名前をとって、
外からくるものを歓迎する文化をMalinchimo(マリンチシモ)というそうです。
それと同時に海外のものを受け入れつつも、メキシコは自分たちの国が大好きで誇りを持っています。

メキシコ人はおおざっぱで怠け者だよとメキシコから参加のスタッフが言っていましたが、
Tree of lifeのような細かい作品をたくさん作りだしています。
この両面性を持ち合わせるメキシコの不思議さには奥の深さを感じます。

Metepec(メテペック)では最もインパクトの大きかったコミュニティアクションを経験しました。

日本でいう少年院のような場所でワークショップを実施しました。

どんな場所かなかなか想像もつかないまま、ただドレスコードは非常に厳しく、
持ち込みできるものも限られ、少し緊張した様子で向かいました。

写真撮影はもちろん禁止のため文章ばかりになりますが場面をイメージしてもらえると幸いです。

ここでは18歳未満の青少年が犯罪を犯した後、教育と社会復帰を目的とする場所です。
特にここでは殺人やレイプ、武器の窃盗など罪の重い青少年がやってきて、
内容によって1-4年の期間を過ごします。

日本の少年院のように各地域に存在しているのではなく、
メキシコ州ではこの施設のみで非常に珍しいとのことでした。

施設は学校のような様子で、バスケットボールのコートや、
中庭にテーブルとベンチがあったりと子ども同士が交流できるようにつくられていて、
色をたくさん使った鮮やかな建物、服は白という決まりはあるものの私服。
子どもたちが自分たちを恥じないように工夫されているそうです。
自分のイメージとのギャップにはずいぶん驚きました。

そして、子どもたちと対面。
「重い犯罪を犯した青少年」と聞かされていたためどんな子たちなんだろうと身構えてしまいましたが、
その肩書がなければ街にいる子たちと何も変わらない「普通」の子たち。
元気いっぱいに寄ってきてくれる子もいればシャイな子もいる高校のクラスのような感じでした。

フルーツバスケットやクイズをして遊んだ後はTake a standのアクティビティ。

質問に対してYesかNoで答えるアクティビティで答えの理由をシェアしていきます。

その質問の中で今までのワークショップの中で初めての出来事が起こりました。

「自分たちは世の中をより良く変えることができる」という質問に対して
全員がYesの方に動いたのです。
男子棟でも同じことが起こったそうです。これまでの経験では半分半分に分かれることが多く、
自分だけでは何もできないという子や自分は怠け者だと言う意見を聞いてきたのですが、
ここを出て社会で活躍したい、
自分はもっとできるというような意見を持っている子がたくさんいました。

教育と社会復帰に力を入れるこの施設では、
ここで過ごした子どもたちが戻ってきてしまうケースはわずか5%でかなり低い数字だそうです。
アメリカから参加のキャストはアメリカの少年院は「牢獄」をイメージさせるような暗い建物に囚人服、
教育方法も違うため再犯率も非常に高いと言っていました。

何をしてここに来たのか、そんなことは分かりませんが、
育った環境に影響を受けて大きな過ちを一度は犯してしまっても、
将来をまっすぐ見ている子どもたちに私達キャストもたくさんの希望をもらいました。
最初から悪い人なんていない。施設を出たら学校に戻って勉強をしたいという子、
家族と早く一緒に生活をしたいという子、
中には子どもがいる子もいて夢や希望を持っている子ばかりでした。

施設を去る瞬間も感じることが多い時間でした。
どんなに教育に力を入れていても自由の制限された施設。
大きな力を蓄えて施設を出た後は社会で活躍することを信じてさよならをしてきました。

自分たちと何も変わらない子たちを見て、
生まれる場所・環境が違えばそこにいるのは自分だったかもしれないと考えると
とても他人事には考えられませんでした。

これまで日本の少年院について考えることがなかったのですが、どんな教育をされてるんだろう、
UWPのようにワークショップをしに行くことができるのかなど改めて
自分の国の状況にも興味を持ちました。
そして、当たり前のように送っている自由な日々のありがたさ、
自分にはもっとできることがあると思わせてくれる時間になりました。

もっぴー(三矢楓)