世界を体感する100人村WS!! 12/6八王子市立小宮小学校 | NPO法人コモンビート
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世界を体感する100人村WS!! 12/6八王子市立小宮小学校

12/6、八王子市立小宮小で100人村のワークショップを開催してきました!

5年生と6年生それぞれに実施しましたが、人数がほぼ100人だったのでリアルな100人村となりました。

導入でほぼリアクションがなかった5年生ですが、
配布したなりきりカードの人になりきって、全員で協力して今日は地球を再現しよう!と話したあたりから、急にスイッチが入った姿に、
自分に役割があるだけで参加度はあがるんだという発見もありました。

その後、世界の富の配分をクッキーで表す際に、とあるグループの予想枚数が103枚中103枚となりました。
少し驚いて理由を聞くと、全部欲しいからと。

クッキーを実際に渡すと、1.5枚を粉々に砕いて仲良く分けるグループ、小さいカケラに丁寧に分けるグループ、足りないから戦争しよう、貿易しようと話すグループ、先ずは他のグループの分け方を視察しいいアイデアを真似して分けるグループ、クッキーが多すぎて分け方で揉めるグループ(先進国)、すると喧嘩するくらいなら他のグループに分けようよと配り始めるグループ‥
本当にいろいろなアイデアがでました。

貧しいカードのグループで、クッキー分けに参加しない女の子たちがいたので、その理由を聞いてみると、粉々で汚いから、と。
もし実際の暮らしで、この人数で1.5枚しかなかったらどうする?と聞いたら、それは嫌だ、どうにかしてでも食べるとのこと。

そんな様子や声をきいて、ワークショップと現実をつなげることの難しさ、
いくら実際に起きてることだと伝えても授業が終わったら忘れてしまうのではと感じ、
最後にこんなことを伝えてみました。

103枚のクッキーを103枚欲しいと言ったのは、素直な気持ちでオッケー。
一方で、これは実際に地球で起きていることで、私たちはあの1番豊かなグループで今暮らしている。
身近な食べ物や服は、関係ないと思っている別のあのグループの人たちが実は作った物かもしれない、ということを真剣に想像してみてほしい。
自分のグループだけが世界中の全ての食べ物を持っていて、食べ物がない他にグループの人を前に、本当に全部欲しいと言えるのか。考え続けて欲しい。

終わったら、どちらの学年も先生たちがやってきて、様々なご感想をいただきました。

・僕自身が深く考えさせられました
・単発の授業の予定だったけど、事後学習しようと担任の先生たちと決めました。
・戦争しよう、貿易しようと出てきたのは、今、社会の授業で帝国主義の時代をやってるから、思考が結びついたんだと思います

一人一人が感じること、学ぶことに正解はありませんが、
子どもたちにとって、何かしら、知る、考える、想像する、きっかけになっていますようにと願っています。

ファシリテーター
村岡真梨(まる)