皆さん、こんにちは!
キャストインタビュー第3弾は、スピリットと呼ばれる、目には見えないがみんなの心の中に存在する魂を演じる5人のインタビューを、スタッフの新田亜矢(あややん)がお届けします。
スピリットの起源的存在の白スピリットを演じる向後 枝里奈さん(えりな)と、そこから生まれた各大陸スピリットを演じる、遠藤真梨子さん(えんまり)(赤大陸)・福山美咲さん(ちゃき)(黄大陸)・斎藤祐菜さん(ゆうな)(緑大陸)・石川はるなさん(はな)の4人です。
では、どうぞ!
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-スピリットという役に選ばれてどうですか?
向後 枝里奈さん(えりな):
ずっとなりたかった?
向後 枝里奈さん(えりな):
えっとね、23期ではあまりスピリットっていう役が理解できなくって、実は27期のオーディションの時に「大陸スピリットにはなりたくない」って言ってたのね。
なのに青大陸スピリットに決まって。どうしようって思ったけど、やっていくうちに楽しくなってきて。
それからかな、「次やるならまたスピリットやりたい・・・次は白スピリットがいいなぁ」って思うようになって、最後には「スピリットなれなかったら辞める!」って言ってた。(笑)
遠藤真梨子さん(えんまり):
私は初キャストだったから、まずスピリットの存在は知ってても大陸スピリットの存在すら知らなかったの・・・。(笑)
配役発表の時に貼り出された一覧を見ても最初名前が見つけれられなくて。名前がないって騒いでたら大陸スピリットの欄に自分の名前が・・・。
「え?こんな役あったんだ?!」って。そこから始まりましたね。でも練習していくうちに段々愛着が湧いてきたかな。
斎藤祐菜さん(ゆうな):
私は嫌だった。
遠藤真梨子さん(えんまり):
え~!?
斎藤祐菜さん(ゆうな):
オーディションでスピリットのコールバック(※役を決める二次オーディション)に呼ばれたんだけど「なんでスピリット?!」って思って。
あまりにも態度に出すぎていたのか、スタッフから「心の声が出てる!」って言われた。(笑)
向後 枝里奈さん(えりな):
「せっかく選ばれたんだからそんなこと言わないでください」ってね。(笑)
斎藤祐菜さん(ゆうな):
でも最近もっとちゃんとしよう、もっとやりたい!って思えるようになってきたかな。
向後 枝里奈さん(えりな):
27期の私みたい。(笑)
石川はるなさん(はな):
私もまさか自分が大陸スピリットになるとは予想もしてなかった!
だって私、国境警備隊(※ミュージカルのストーリーテラーのような役)でコールバック呼ばれてたから・・・。
私の中でのスピリットのイメージって、少なくとも自分ではなかったから。どうしたらいいかわからなかった。大陸スピリットって何だろう?って考えたし、今はだんだんこの役に愛着がわいてきた。
いつもは床に座って練習するけど、こないだの舞台装置付きでの練習で、本番で実際に座る台の上からみんなを見れたときに「うわぉ!」って思って!あ、ここからキャストみんなに、会場の客席に鼓動を送るんだな、って。
その時、「皆、愛してる!」って思ったの!そこではじめて、大陸スピリットになれてありがたいって思った。
福山美咲さん(ちゃき):
前回参加した18期もこの31期も目立たないところで自由にやれたらいいなっておもってたから、大陸スピリットに選ばれたってわかったときは、うれしいけど戸惑いがあった。
大陸スピリットって最初にフリーのダンスパートがあるから、そこはどんなダンスにしようかなって気合が入ったんだけど、綺麗なエネルギーを送るのが難しくって。なかなかまだ黒いんだよね・・・。
でも本番は黄色の綺麗なエネルギー飛ばしたいなって思っています。
-スピリットとしてどういう想いで鼓動を送っているのかをおしえてください。
向後 枝里奈さん(えりな):
なんかね・・・99人のキャストが感じないような想いを感じるの。特に舞台装置の台に乗った時はね。全員をちゃんと見よう・知ろうと思うようになったの。
私がなりたいと思っているスピリット像は、空気みたいな存在。
魂とかって人に見えない存在でしょ?ふっと感じるように踊っているの。
決して目立つように、じゃなくてね。
遠藤真梨子さん(えんまり):
最初、大陸スピリットが登場するときはそれぞれフリーのダンスがあるけど、そこでは自分の、赤大陸の情熱や妖艶さ、そういったものを全身で表現しようとしてる。
で、戦争後の復活のシーンではね、復興への希望の光を届けたいなって思っている。「大丈夫だよ」って、なんだかお母さんみたいだな。
あと「ありがとう」っていう気持ちもあるんだよね。私と赤大陸のみんながお互いにエネルギーを送り合っているイメージかな。
私はみんなのエネルギーで生き返るし、それを受けて私も鼓動を送るから。
斎藤祐菜さん(ゆうな):
「なんで鼓動送っているんだろう?自分はどういう立ち位置でいたいんだろう?」って考えたときに、大陸リーダーをしているというのもあってか、緑大陸のみんなに対する強い想いがあるって気づいたときに、この大陸スピリットって役がしっくりはまってね。やっと自分の中でつながった感じがする。
舞台が始まって最初にスピリットが出てくるときも、皆のこれからの演技が素敵なものになるよう、先頭切って出ていくぞ!って気持ちでやってる。
みんなの前に立ちつつ、時には一番後ろで見守りつつ、パワーを送れたらいいなって思ってる。
それがやっと昨日わかったの!それまでなんも考えてなかったんかい!って感じだけどね。(笑)
遠藤真梨子さん(えんまり):
スピリットも人が演じるからね、大陸の皆と一緒に成長するんだよ。
斎藤祐菜さん(ゆうな):
うん、たぶんそれが巡り巡って、スピリットとしての自分が成長してきたんだなって感じる。
モチベーション的にも。だから頑張ろうって思う。
石川はるなさん(はな):
私はこの鼓動の動きに関して特に綺麗にやろうとは思ってなくて。美しさより力強さを大事にしている。
大陸スピリットってなんだろう?って、それこそ自分の大陸内での立ち位置を考えたときに、本当にどうしていいか分からなくって。
でも大陸ピリットって魂だから皆の中にある存在だけど、「じゃあ、私って皆の中に存在するのかな?」って思って。
だから青大陸の皆とはいっぱい話してコミュニケーションしたの。その時、「皆の中に私がいる」のではなくて「お互いの中にそれぞれ存在する、感じられる」そんな存在であったらいいなと思ったんだ。
皆がつながり合っていて、私を経由している。めっちゃ重要な存在だと思っているよ。
遠藤真梨子さん(えんまり):
心臓みたいな感じ?
石川はるなさん(はな):
そう!自分が鼓動送ってるからみんなが動けているんじゃなくて、みんなの鼓動があるから私も動けているんだよね。
だから私の中では鼓動を送るっていうのは『循環させる』っていうのが一番しっくりくるかな。
福山美咲さん(ちゃき):
なんだろう。自分の魂と身体が切り離せないのと同じように、皆の存在がないと私は生き返れない。復活のシーンで台の上から皆の後ろ姿が見えるとすごく本当に愛情が湧いてきて、愛を送ろうって思います。
石川はるなさん(はな):
この時のみんなの背中姿かっこよくない?!
斎藤祐菜さん(ゆうな):
みんなが手を挙げる時にすっと立つ瞬間がね、鳥肌立ったの!
すごい・・・初めての感覚だった。
-では今回の「A COMMON BEAT」の見どころを教えてください。
向後 枝里奈さん(えりな):
やっぱり、復活のシーンからの、祖先の人々と交わるところかな。
遠藤真梨子さん(えんまり):
私も同じく。
向後 枝里奈さん(えりな):
私を見てほしい、っていう欲もあるんだけど。(笑)
復活シーンの前までのシーンではストーリーを表しているんだけど、この復活のシーンからは必死にメッセージを訴えかけるものに変わるっていうのが私の解釈なんだよね。
石川はるなさん(はな):
向後 枝里奈さん(えりな):
フリーのダンスシーン(※白スピリットは創作ダンスパートが多く存在する)では、やればやるほど「いや、こうじゃない、ああじゃない」って思っちゃって。実はまだダンスのふりが定まってなくて。かなり不安だけど、自分が満足するまでふりにはこだわろうと思う。
遠藤真梨子さん(えんまり):
復活のシーンでは私たち、役はあるけど、マイクが付いているわけではないからそこまで目立たないんだよね。でも舞台上の背景の一部として流して観てほしくはないんだ。魂を表現する大事な役だから、そこはしっかり注目してほしい。
斎藤祐菜さん(ゆうな):
復活のシーンの方がお勧めだな~。前回参加した時からこのシーンは好きだったんだよね。
大陸スピリットが弱っている状態から復活して立ち上がっていく、強さとかメッセージ性を伝える良いシーン。
福山美咲さん(ちゃき):
私は最後の平和を願うシーンかな。
この歌って歌詞を口ずさむだけで祈りになるような気がして。曲調も言葉も染み入るような感じだから、「A COMMON BEAT」の作品として一番すきなのはここだね。
自分も会場の人達も、当日来れなかった人達のことも想いながら歌える曲だから。
石川はるなさん(はな):
見どころって言われたら全部なんだよな~。
あ!でも実はいっちばん好きなシーンがね、幕が上がった時に流れるあの前奏なの!まだだれもステージに立ってなくて皆が一番舞台袖で集中している、あの空間が好きなんだよね。
さっきも言ったけど全部見どころだと思っているから、劇の隅々までもれなく観てほしい。
-では最後に一言メッセージをお願いします。
石川はるなさん(はな):
今期のスピリット全員美人だから!
向後 枝里奈さん(えりな):
間違いない!(笑)
色白美人ばかりだから!
ということで、私達を観に来てください!
・・・これで炎上しないかな?(笑)
遠藤真梨子さん(えんまり):
大丈夫でしょう!(笑)
私達も見どころですが。(笑)
この「A COMMON BEAT」という作品自体、本当に素晴らしい作品ですので、是非観に来てください!
-以上、向後 枝里奈さん(えりな)、遠藤真梨子さん(えんまり)、斎藤祐菜さん(ゆうな)、福山みさきさん(ちゃき)、石川はるなさん(はな)でした!
ありがとうございました!
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記事及び写真は[新田亜矢:スタッフ]が担当しました。
◆◇◆◇31期公演情報◇◆◇◆
日程:2015年6月6日(土)、7日(日)
会場:キャナルシティ劇場
HP:http://musical-acb.com/31th/