さんぽこのぽこっと言わせて!UWP編〜出る杭と出ない悔いの巻〜 | NPO法人コモンビート
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さんぽこのぽこっと言わせて!UWP編〜出る杭と出ない悔いの巻〜

こんにちは!スイス、ベルンでの日々(後半)について、新井三保子(さんぽこ)がお送りします。

水曜日はベルンの駅やその周辺でショーのプロモーション!

スイス人のチャーリーと一緒にチラシ配り+声かけを頑張りました!

ただスイスはドイツ語圏なので、日本語と英語しか話せない私に出来るのはHi!という最初の声かけと「英語話せますか?」と質問することと、

チャーリーがドイツ語で説明してる隣でにこにこ笑顔でいること。(笑)

あまり力になれずもどかしかったけど、やれることはやったよ私っ!

そして昼ごはんを食べる為に施設に戻り、フィリピン人のジョレムとパフォーマンスへの情熱について熱く語りながらサンドイッチを頬張るという幸せなひととき。

彼は本当に素晴らしいピアニストで、頭を振り、飛んで跳ねて、踊りながらピアノを弾く姿にいつも感銘を受けています。(笑)

国を超えて向上心を刺激し合える仲間に出会えることは、このプログラムの大きな大きな醍醐味の一つ。

一生ものです。

その後は6人のプロモーション先鋭部隊の一人としてラジオ局に突撃!

交渉の結果、私達が話す訳ではなく、MCの方が伝えてくれるということでしたが、
ショー前日にラジオで宣伝させてもらえることになりました!!ありがたや。

その後は近くにある大学内のフリーパークに出向き、芝生で寝転んだり木陰でだべっている学生達を見つけては雑談からのUWPの説明、チラシを配り宣伝という流れを繰り返す。

そこで一組の子連れのお母さんと仲良くなり、話してるうちに何とショーに来てくれることに!!

プロモーションはこういう地道な行動の積み重ねが大事なんだとひしひし。

たった2枚のチケットだけど、暑い中大学内を周った甲斐があって得られた結果…嬉しかった!

プロモーション活動が終わった後は、入学や就職の面接でこのUWPのツアーについて、どのように説明するのが効果的か、という実践系のワークショップの時間でした。

7〜8人のグループに分かれ、スタッフがキャストに対してランダムに質問を投げかけ、答えるという練習。

内容はもちろんのこと、瞬発力や話す態度も見られるので緊張。

私に対しての質問は、「あなたの思うあなたの個性は何ですか?」というものでした。

それをUWPでの経験と絡めて、
そして英語で話すとなると…。
少し考える時間が必要でした。

ちょっぴりどもりながらも導いた回答は、
慣れない英語圏に身を置く中で、素直に周りに助けを求められるようになったこと。

自分が思っている以上に人を助けたいと思っている人は多く、何より人から頼られたら嬉しいもの。

そして自分はその助けを頼りに先に進むことができ、成長のきっかけになる。

人を頼ることはお互いに取ってプラスであり、何かしらの学びがあるということをひしひし感じています。

一番苦しんだ英語についての経験と絡めて話そうと決めたら、この答えが浮かんできました。

一方で驚いたのは、アメリカ人の解答の流暢さ。

筋道が立ち、具体例を織り交ぜながらぱぱっと答えられる力に驚きました。

そして、アメリカ人の一人アレクサスの言葉がとても印象的だったんです。

「三保子が個性は何と訊かれた時に一瞬『ん!?』となったのが新鮮だった。何故なら私達アメリカ人はこういう質問に答えるのが当たり前で、慣れてることだから。」

決して私の能力を評価しているのではなく、文化の違いへの気付きをシェアしてくれたんです。

黒板に書かれた文字を綺麗にノートに写し、覚えた知識量をテストとして評価されてきた日本人。

授業内で自分自身の意見を発信することを求められてきたアメリカ人。
出る杭になれ、という教育。

彼らは自己分析にとても長けていて、客観的な視点で自分のことをすらすらと話せているのが本当に上手い。

それに比べて、瞬発力に欠けて必死の私の解答と言ったら…と少し情けなくなる始末。

謙遜=美徳という文化がある日本人は、自分で自分の長所を他人に伝えることに多少なりとも抵抗があると思います。

私自身、その感覚が未だ拭えず。

この時間で日米の教育環境の違いを身を持って体験出来たことが面白かったのと、

この悔しさをバネに、もっと自分を主張する能力を高めたいという目標を持つきっかけになりました。

性格も関係すると思うけど、日頃の訓練でどうにでもなるんじゃないかと。

なかなか私にとって難しい課題の一つですが、努力していこうと思います。

さて、今日はこの辺で。
お読みいただきありがとうございました!

さんぽこ(新井三保子)