こんにちは!
もざいくプログラム、会地地区キャストの松永明子(あこ)です。
会地地区の第2回ツアーについて報告します。
まずは会地チームのみんなで、石の上で「OUCHI」ポーズ。会地への想いを込めて、一致団結!
その後、この地区を流れる人工の川「井水」をたどって、阿智川の取り入れ口まで約4.2km、山道を地元の方の案内で歩きました。
この井水の工事は江戸中期に始まり、1866年に3回目の工事でやっと完成しました。当時、この地区では米作りの水が不足し、とても苦労していたため、阿智川の水を引いてくることは長年の願いだったそうです。
このように苦労して造られた井水を守り、米作りを続けていくため、地区の人たちで共同組織を作って維持管理をしているそうです。草刈をしたり、水量の調整をしたり、みんなで支えています。収穫の時期を目前に、たわわに実る田んぼを見ながら、自然と感謝の気持ちがわいてきました。
その日の夜、二つの民泊先に分かれて、それぞれ交流を楽しみました。私は、長岳寺に泊まらせていただき、住職さんとご家族、中学生のお子さんのお友達と、阿智村のことや仏教のこと、夜中までたくさん話して盛り上がりました。寝るのがもったいないくらいです。
翌日は、まず駒場城址に行き、お城があった頃について教えていただきました。小高い山の上にあり、遠くまで見渡せます。民泊した家も見えたので、その方向に向かって全員で「オリさーん!」と大きな声で叫ぶと、なんと米粒くらいの大きさのオリさんが手を振って応えてくれました。声が届くってうれしいですね。
次に、かつて駒場宿として栄えていた一帯を地元の方の案内で散策しました。
「玉のゆ」は、大正初期の建物で、昭和40年代まで銭湯として使われていました。当時のまま残っていて、とてもノスタルジックな空間です。看板も当時のものだそうです。
今は静かなところですが、昭和30年代くらいまで、このあたりはお店が軒を連ね、ここまで来れば何でも買えるくらい、にぎわっていたそうです。当時を知る地元の方は、ここは誰々さんの家だったとか、ここでよく遊んだとか思い出を話してくださり、楽しいひとときでした。
そして最後に、村の文化財にも指定されている安布知神社を見学。普段は入れない本殿も特別に見学させていただきました。大きな木に囲まれた静かな空間、風の音。とても神聖な気持ちになりました。
今回のツアーでは、地区の方の話を聞きながら、会地地区の歴史を学ぶことができました。かつて街道の要所として栄えたこの地区は、時代の流れで大きく変化してきたけれど、そんな中でも住民の繋がりや地元を守っていく心は、しっかり受け継がれていました。
たくさんのことを感じた会地での2日間、これからの作品作りに込めていきたいと思います。