【伍和】2泊3日もざいくツアー | NPO法人コモンビート
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【伍和】2泊3日もざいくツアー

mosa_120915_title.JPGこんにちは。
古川裕美(ひろみ)が、第2回もざいくツアーについてご報告いたします!


今回は2泊3日のツアーという事で、みんな大きな荷物を持って出発です!
1日目は全員で阿智中央公民館に集まり、阿智村の方による満蒙開拓のお話を聴いてきました。
1932年に中国に建国された満州国に住む日本人が、戦後に自力で満州国から母国まで命がけで帰るまでのお話です。
「日本への逃避行中は、ソ連軍や中国人らの襲撃、集団自決、飢えや寒さで死亡する人が後を絶たなかった。」
という衝撃的なお話でした。
阿智村に住むお2人から話を聞いたのですが、印象的だったのは、私たちの
「今の若い人たちに伝えたいことはなんですか?」
という問いに対して、お2とも力強く
「戦争はもう2度としてはいけない!!」
とおっしゃっていたことです。
戦争を経験した方々の生の声、強い想い、私たちの胸にとても響きました。
そのあとは、清内路にある自然園到着「森の家」にて、清内路の方々による家庭料理をいただきました!
野菜が新鮮で、歯ごたえがスーパーで買ったものと全く違うのです!
あちこちで「パリポリ」という音が響いていました!
2日目、伍和チームは阿智村散策に出かけました。
向かったところは浪合神社。
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気合いで長ーい階段を上がると、鳥居の向こう側に並木道が続いていました。
日差しによる光と影のコントラスト、風になびく葉の音、吸い込まれていくような、先の細い長い道…
すべてが自分を迎え入れてくれるようで、神聖な気持ちになりました!
神社では、みんなで「正しい参拝の仕方」を学び、
「日本人で良かったー!」
と思う散策でした。
たっぷり歩いておなかがすいたころ、伍和食堂にて食堂の方々に作っていただいたお弁当を食べ、
エネルギーチャージして午後のツアーに向かいます!
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午後は稲刈りチームと酪農チームに分かれて行動です。
私は10人中3人しか行けない酪農体験の切符を、激しいジャンケンの末勝ち取りました!
が、しかし、やりたかった乳搾りは、時間の関係でできなくて、
代わりに小屋の掃除、子牛の小屋移動、酪農家の原さんの次男(4年生)とキャッチボール、をしてきました!
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子牛の小屋の移動では、途中牛が脱走してしまいましたが、「ハンター、原さんの奥さん」による必死の逃亡劇の末、
無事小屋移動を終えられました!
酪農体験で感じたことは、「音」から感じる生命力と「家族」の暖かさです。
例えば、子牛にあげるミルクを作るため、粉ミルクが入ったバケツに水を
「バシャ」
っと入れる音。
バケツの取っ手が
「キー、カラン」
と倒れる音。
一つ一つの音が、まっすぐ自分の中に入ってきて、
カッコイイ言葉でいうと、『生命』を感じた時間でした。
そして、家族について。
原さんの家には、6人の方々が住んでいるのですが、「どこにいても磁石のようにみんな集まってくる」という感じでした。
会話や行動も、共に作り上げていくようなものを感じられて、とても暖かい気持ちになりました。
仕事をお手伝いした後、ほのぼの一家原さん宅に別れを告げ伍和公民館にて村の方々とご飯を食べました!
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ここでは、村の方々とお仕事の話や恋愛の話などなど、ざっくばらんにたくさんのお話をしました。
とにかく、みなさんとても元気なのです!
食事中はあちこちで笑い声が響いていて、楽しいひと時でした!
後半は自治会長による「頭やわらかクイズ大会」が繰り広げられ、みんなお酒や食べ物そっちのけで真剣に考えていました。
ちなみに、村の方々は頭が柔らかいです…。もざいくチーム、完敗です。。
そのあとも、深夜12時までみんなで語って、みんな倒れるように寝るのでした。
最終日、なんと前日にできなかった乳搾り体験をさせていただける、という事で、朝5時半に起きて原さん宅へ向かいます!
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乳搾り、思ったより難しいです。
一生懸命絞ろうとしても、なかなか出てこないのです。
なので、勢いよく牛乳が出てきたときの手の感触、「自分が絞りだしたぞ!」という感動は、眠気を吹き飛ばす衝撃がありました!
乳搾り後、原さんから搾りたての牛乳をいただき、それを朝ごはんのときにみんなで飲みました。
普通の牛乳とは違う、濃くてだけどもまろやかな味がしました!
最終日はリンゴ農園のお手伝いです。
リンゴに日がよく当たるよう、葉っぱをもぎ取る作業をしました。
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お手伝いをしながら農園の井原さんとお話していて感じたことは、「仕事が大好き」という事です。
井原さんは農園を経営し始めてから25年たっているけれども、ずっと自分の仕事とリンゴが大好きです。
仕事の話をするときの井原さんの楽しそうな表情と語り口を見ていると、「自分もリンゴ農家になりたい!」と思ってしまうほどです。
風に揺れる葉の音を聴きながら、赤いリンゴに囲まれて葉っぱをもぎ取っていく作業、
自然の中でリンゴも自分も一緒に生きてるのだな、という感じがして、気持ちよかったです!
最後のツアーを終えて、公民館にみんなで集まり、感じたことを話し合いました。
行くところがバラバラなので、各地区で感じたことは様々なものによるけれども、共通していたのは
「繋がり」や「生命力」でした。
言葉でだけ理解していたその二つを、体験を通して感覚で理解できた、そんなツアーになりました!
長くなりましたが、読んでいただいてありがとうございました!