6月24日に行われたグローバルワークショップ「貿易ゲーム」関西について、
三浦亜紀(しず)がレポートします。
A COMMON BEAT26期、初顔合わせ合宿の興奮冷めやらない関西で、行われたグローバルワークショップ。
新大阪市民交流センターひがしよどがわに、「貿易ゲームって、グローバルワークショップってどんな感じなん?」と興味深々な会員、一般の方々が約30名ほど集まりました。
私も知らなかったので、マーケット役を仰せつかりながら、ワクワクしてました。
5つの国の最初の設定は、同じではありません。自分の国にあるものをいかに活用し、他国と交渉(外交)しながら、自国の利益をあげていくか。そんなゲームです。
始まる前に、なぜか、1番技術力も資源もない国の上にある蛍光灯が一つは消え、一つは点滅という奇跡の環境が出来上がってました。
主催者側が、笑いを堪えるのに必死だったのは、言うまでもありません。
韓朱仙(チュソン)のゲーム説明の後、各国ごとに大統領、外務大臣、情報大臣、産業大臣など役割を決めて、スタート。
まず、もくもくと作業を始めたのは、資源(紙)も技術力(道具)もある国の人たち。
資源だけがたくさんある国は、真っ先に技術力がある国へ、交渉しに動き回ってました。
あの光も当たらない国はというと、暗い中、気分も落ち込み気味で会話もない感じ。どうなるの?この国!!って心配してると、他の国へ視察しに、全員が動いていました。
活発化してきたなぁってところで、お金(クリップ)もある裕福な国が真っ先にマーケットへ商品を持ってきました。もちろん、素直に受け取り、お金と交換。
他の国もがんばって、商品を作るも、規格に合わず、なかなか、合格ラインに達しない。
でも、「作り直してきます」、「どこらへんがおかしいですか?」とみんな、とても素直な反応。
必死で訂正して、目をキラキラさせながら、「これでどうですか?」って持ってくる姿はとてもかわいらしかったです。
そんなころ、他の2地域ではなかった、大変な出来事が!!
1番裕福な国が資源を求めて、みんないなくなった隙に、怪しい集団が近寄り、不思議な行動を取って戻っていきました。
後から聞くところによると、産業スパイだとのことですが、技術力を盗むという暴挙に出たのは、言うまでもなく、あの光も当たらない国の人々。
さらに驚くべきは、その後の裕福な国の反応。
「あれ、ハサミないね」
「どうする?」
と盗まれたとは思わず、主催者側の意図でなくなったと思って、手で紙をちぎり始めました。
え?疑わないの??
びっくりしました。まさかの平和主義者でした。
その後、規格が変わったり、光の当たらない国には国連が援助したりして、ゲームは終了。
結果は、1番裕福な国の圧勝。当然の結果だったのですが、そこは関西。他の地域とは違う結果がありました。
あの光も当たらない国は、さらにルール違反(国連の援助を逆手にとる)まで犯して、利益をあげていました。
そして、何と、マイナスになってしまった国も…
商品は一つも売れず、技術力を借りた分だけマイナス。
裕福な国も、切ってはいけない紙まで切るというルール違反。
これって、世界に照らし合わせてみると、あることなんだよね。
関西が1番現実的かも。とチュソン。
平和すぎて無防備な国、他国に無関心な国、優しすぎる国(そして、損してる)、外交上手な国、荒れて荒んでいく国。
利益を上げた国が幸せなのか、上がらない国は不幸せなのか。
そうではないと思う。
自分の国のこと、他の国のこと、もっとちゃんと見て、判断していくことが大事なんだなって、気づいた夜でした。