「8週末連続被災地週末ボランティア」の第1週目に参加した
山田祥未(よっちゃん)さんの活動報告をお送りします
■1日目、高校の側溝の泥出し。
現地では7チームに分かれて、わりふられた場所で作業しました。私のチームは高校の側溝。
油が混ざりあった黒いヘドロをシャベルで土嚢袋に入れていく。
何度もすくってつまりつまった側溝に水が流れるようにする作業。
ヘドロは魚のような馬糞のようなものすごい悪臭。梅雨が来る前、
夏の暑さがくるまでに片付けないと明らかにさらに悪環境、不衛生になる。
この日学校には高校生や先生がいて部活をしているようでした。
作業中校舎から手をふってくれる学生もちらほら。
港からは3キロ程離れていたけれど校舎の壁には車の高さまで水が来ていた跡があって、
どこから流れてきたかわからない家電や人形、大量のストーブ等もろもろがグラウンドにまとめられていて、私たちが来る前にも膨大な片付け作業がされていたんだと思いました。
約200m位の側溝、
何度すくっても黒い液体が残って途中へこたれそうになったけど
ペアになった屈強な山男(とろろのお友達)の勢いにのって復活。
作業できる時間も少ないことを考えたらアドレナリンがでてスピードアップ!
1度に泥を沢山取れた時にはテンション上がって力が入ってく。
もっちゃんがどんな地道な作業でも楽しむことがポイントっていってたことを思い出しました。
端からとれるだけの泥を袋につめてその日の作業は終了。
皆で体についた泥を洗いあって続きは次の日のチームへ。
■2日目、民家の床下の泥出し。
大きな一軒家の7部屋と台所、浴室の床下にたまった泥をペアになってシャベルやスコップで袋につめていく。
13人で一気にやったのと、泥が乾いて取りやすかったからか猛スピードで作業は進んだ。
頭の上辺りまで浸水した跡があって奥の部屋まで見渡せる1階はあっけらかんとしていた。
途中、大量の衣類やよそのお宅のらしい写真、得たいの知れない物など沢山出てきて、
個人が特定できそうな物や思い出になりそうなものは別の袋につめていく。
本当に地道な作業だけど、人の手じゃないとできないことだった。
その家の住民の方も、釘抜きなどを一緒にされていました。
終わってから話を伺うと(声のかけ方に少しとまどった。)
今は妻の実家にひとまず暮らしている。
震災後これまでに、悪臭のヘドロをだしたり、40枚以上の畳を4人がかりではずして土に石灰をかけたり、
畑のガレキをどかしたりいろいろやった、と苦痛な顔で苦笑いしながら話してくださった。
私たちが1日かけてお手伝いした床下の泥だしも、そんな大変な作業の後の1つの作業で、
家を建て直してかか暮らすためには労力もお金も本当にこれからまだまだ必要。
避難されている方、もう一度ここで暮らそうって前向きに踏み出した方の、
本当に地道で大変な長い苦労はこれからまだまだ続くんだってまじまじ感じた。
一軒だけでもあの作業。
石巻でも、全く人手は足りないと思った。
現地の様子からしたら、私ができたことは本当に微々たることだけど、
少しでも手伝えたなら、手伝うことで、現地の人が諦めないで
前向こうって少しでも思ってもらえたらいいなって本当に思う。
今回実際に現地をみて、現地の人の話をきいて、現地の人がどんな気持ちで今生活してるのか、
近づくことで少したけとど知ることができた。
日頃都内にいて、テレビからの情報をみて、
段々どこか別の世界のことのように感じはじめてしまっていた。
実際現地にいかなきゃ想像できないことが山ほどある。
今回週末だけでいけるチャンスをつくってもらえたこたが本当ありがたかったです。
週末だけでもいける!!
他人事にならないためにも、もっと考えるためにも、
予定あわせられれば現地に行くべきだと思います!
あと、今回参加したメンバーには東名阪新古のコモンビーターに、
武術団体の皆さん、一般の学生に社会人といろんな人がいました。
1つのバスにのってそれぞれ感じたや思いを話し合ったり、
次週をもっといいボランティア企画にするための案だしなどをできたのがコモビらしくてすごい良かった。
皆でまとまって語り合いながら現地にいくのもいいんじゃないかと思います!
◆私が持っていって良かった小物
大量のひとくちチョコ
作業の休憩時間、ぐったりして声を発する人もいなかった時、
皆で食べた一口サイズチョコが手軽でおいしくて復活。