イベントレポート【3/26教育企画第1回「語ろう」】 | NPO法人コモンビート
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イベントレポート【3/26教育企画第1回「語ろう」】

こんにちは!コモンビート事務局の前嶋葵(あおい)です。

3月26日にコモンビート事務局で行われた教育イベント「語ろう」のレポートをお届けします。
企画者自らレポート!

このイベントは僕が教育についていろんな人と気軽に楽しく話せる時間を作りたい!ということで企画しました。

教育とひとことで言っても幼児教育・学校教育・社員教育などなどなど切り口はたくさんあります。
今回はその中のどのジャンルについてということではなく、教育について考えるきっかけになればいいなと思っていました。

参加者全員で自己紹介をしたあと、最初の目玉イベント「心にのこっている先生のひとことは?」のトークです。

みなさんはどんな言葉を思い浮かべますか?

まずは1人になって思い出してもらいます。紙にはその一言を書いてもらうのですが、スラスラ書いている人もいれば、う〜んと唸っている人も。たくさん書いてくれている人もいました。

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そしてみんなから出て来た言葉はこちら。

ー「1つ言われたら3つやれ!」高校サッカー部の顧問の先生から。
ー「精神しっかりしろ!」小学校のときにバスケの先生に言われたひとこと。初めて大人にやさしくされなかった経験。
ー「障がい者の方が障害のプロです。」障害者雇用で昔の会社に復帰する時、グループホームの理事長が送ってくれた言葉。
ー「(子どもであれ大人であれ、障害者であれ何であれ)ダメなことは、ダメ。いいことはいい。」先生に言われたひとこと。
ー「イジメは絶対ゆるさない」学年の初めに先生がこれを言ってくれた。
ー「正直者が馬鹿をみないクラスにする」先生のことば。実はまだ肚落ちしていない言葉。

言葉とその背景を聞くと、とても言葉に深みが出るなと思いました。不思議と自分にも響いてくる言葉になるんです。

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また、自分1人に向けて言われたことばとクラスなど多数に向けて言われた言葉があり、

印象に残っていることばの種類も違っていたのがおもしろかったです。

そして休憩のあとは、本日の目玉イベントその2「とっておきの授業をつくろう!」です。

こんな設定で、オリジナルの授業をつくります。
ー小学校6年生のクラスで授業をすることになりました。
グループのみんなでチカラを合わせて、
とびっきり面白い授業をつくりましょう!ー
・クラスの人数は35人
・授業は45分1コマ

そして作る際の条件。
・制限時間は20分
・授業の名前をつけてください。
・45分の流れをイラストを交えて説明してください。
・工夫したポイントを3つ以上書いてください。

・・・というざっくりとした設定です。教科も使える道具も指定しません。いったいどうすれば…?

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しかしそんな文句を言っているヒマはありません!

制限時間20分で45分の授業の内容を考えるんです。
容易じゃあありませんよ。

よーいスタート!

1つのチームは、ブレスト的に思いつく言葉をだしていきました。
もう一つのチームは「どうしようか〜」と悩んでいる模様。模造紙にはメモ程度の走り書きが…。
進め方にチームの特色が出ていました〜。

そして、
20分が経過しようとしているところ…。

一方はイラストも描き上がって、注意事項にそって、「これはちゃんと達成してるね」ということの確認までできていました。
なかなかすごいです。20分でちゃんとまとめてる!すごい!

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もう一方のチームは、メモ代わりに書いていた面を裏返して、急遽イラストを描き始めました!

何かがひらめいたようで、そこからの勢いはすごかったです。

そしてタイムアーップ!

つづいて発表です。
発表のやり方は、
・発表時間は3分間
・全員が1つ以上役割を持ってください。(紙を持つ人、説明をする人など)
・発表の最後は「以上です。」で終わりましょう。

という簡単な縛りをつけて発表してもらいました。
みなさんオトナなので、ちゃーんと条件に合わせようとしてくれました。

1チーム目のタイトルは「思い出クエスト」
卒業がある6年生なので、6年間過ごしてきた自分の思い出の場所を映像に押さえてこようというもの。
この際だから聞ける先生へのいたずら質問や、行ってみたかった校長室など、こども達が思い切り想像力を働かせて映像を撮って駆け回る姿がイメージできました。

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そして発表はぴったり三分。

「(せーの)以上です!」と声まで揃えて終わってくれました。
授業の目的の設定、授業開催の時期、工夫したポイントなど、とてもまとまっていました。

続いてのチーム。タイトルは「幸せのワナをしかけよう」なんと大人の匂いがするタイトル…。気になります。

まず、昨今の社会課題を羅列。「デジタルデバイスの普及と依存」「学校と地域のつながりの希薄化」などなど。
そのあと突然小芝居がスタート。子ども(役の参加者)のスマートフォンに送られてきた(土星かららしいです!?)指令をもとに、商店街に出て行きます。そこでお店のご主人登場。お店は魚屋さん。

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子たち「お店のお手伝いをさせてください。」

魚屋「魚のことしってる?」
子たち「スマホでしらべられるから大丈夫!」
魚屋「じゃあお任せしようかな。」
子たち「おいしいタイですよ〜!いかがですか〜」

つまり、先に挙げた課題をまとめて楽しく解決できる授業。ということだったのですね〜。なるほど!
3分の発表時間はゆうに超えていましたが、引きつけられる発表でしたし、工夫が感じられました。

これでワークは終了〜
最後にみんなで今日の感想をシェアしました。

・小学校時代を思い出した。
・自分の心に残っている言葉は学校の中にかぎらない。
・最近地元に帰って小学校ぶりに地元の床屋にいったが、オジさんが自分のことを覚えてくれていた。そんなことふとを思い出した。
・自分の夢に一歩近づいたような時間だった
・先生は大変だなぁと思い知るとともに、教育に関わる人が楽しく授業をつくっていて欲しいなという願望もある

などなど、それぞれがいろんなことを思い出したり、新しい気づきがあったようでした。

今回はわりと「先生」・「授業」といいった「学校寄り」な内容でした。
みなさんが真剣に思い出したり生み出したりしている姿が印象的でした。
その中でも、人が心に留めている言葉が自分にも響いて「その言葉いただくわ〜」とメモをとる参加者の方がとりわけ印象に残っています。笑。

次回は4月9日(水)
もっと教育環境に迫った話をしようと思います。
是非ご参加ください。

ご参加いただいたみなさんのおかげでとてもいい時間がつくれました。
ありがとうございました!

事務局スタッフ
前嶋葵(あおい)