コモンビートの活動に参加・応援してくださっているみなさんへ

 理事長の安達亮(りょう)です。
 日頃からコモンビートを応援・支援くださり、本当にありがとうございます。

 2004年の設立以来、コモンビートは、表現活動によって自分らしく・たくましく生きる個人を増やし、多様な価値観を認め合える社会の実現に向けて活動してきました。17年目を迎えた今、新型コロナウイルスの感染拡大防止のための「NO3密」や「ソーシャルディスタンス」など対策に協力する中で、なかなか対面での表現活動・交流活動ができない状況が生まれています。

 社会はこの未曾有の事態に直面し教育的にも経済的にも大きなダメージを受けています。当たり前だったことが当たり前にできなくなり、子どもも大人も不安を感じ、ストレスを受け、生活が崩れ、生きづらさを感じる人も増えています。社会が暗く閉塞し、心が窮屈になる今こそ、コモンビートは、少しでも社会を明るく元気にする前向きなメッセージと、心を開放し誰もが自分を表現できる機会を届け続けたいと考えています。

 コモンビート自身も大きな影響を受けています。既存事業の多くはコロナ以前と同じように再開することはできず、今もなお、活動は制限を受けています。感染拡大が生じてからは、活動に関わる方々の安全を最優先に考え、行動し、最善な判断をするとともに、参加・応援してくださる皆様との丁寧なコミュニケーションを心がけてきました。たくさんの応援の言葉を胸に、試行錯誤しながら一歩一歩前に進もうとしているのが、コモンビートの現状です。

 以下に、今後の事業と活動についての見通しを記します。コモンビートにとっても大きな判断となります。ご理解・ご声援をいただければ幸いです。

1)来年(2021年)いっぱいは「100人100日ミュージカル」を実施しません

 17年間の活動で、ずっと続けてきた「100人100日ミュージカルプログラム」を、既に発表されている第60期鹿児島及び第61期静岡も含め、来年2021年1月〜12月までの1年間、実施しないことを決めました。

 緊急事態宣言は解除され、社会も自粛から再開に向けて動き出しましたが、第二派への懸念の声も大きく聞こえてきます。100人が集まって、交流を深めながら、歌って踊ることは、まだ難しい状況だと感じています。条件や制限を設けて実施することも検討し、なんとか活動できないか考えました。ですが、自由に表現する機会を提供するのがコモンビートであり、不安や制限の中での窮屈な表現は私たちの目指すものでないと感じ、このような決断に至りました。新型コロナウイルスに対するワクチンの開発や社会的な安心感が生まれるまでは、今は我慢の時だと思っています。
 
 判断が早すぎるというご意見もあるかと思います。ですが、ミュージカルプログラムは大掛かりなもので、準備に半年以上を費やすことになります。これだけ感染拡大状況が不安定な中で、期間が長期なプロジェクトを動かそうとすると、その中で何度も何度も実施する/しないの判断をしなければならず、活動に関わる人たちのストレスは計り知れないと思っています。そのような状況になるよりは、いったんキッパリと「やらない」と判断することが必要だと思い、遠くまでを見越して、総合的に判断をすることにしました。ご理解をいただければ幸いです。

2)制限の中から、自分たちらしい方法で表現を続けていく

 ミュージカルはあくまで表現活動の手段のひとつであり、これからはその幅を広げていくことが求められていきます。「NO3密」や「非接触」という制限の中で、できることを模索していきます。歌う・踊る・演技するというミュージカル要素だけではなく、文字や文章を書くこと、絵を描くこと、体を動かすこと、映像をつくること、音楽を奏でること、アートや文化、芸術全ての領域を対象に活動を展開していきたいと考えています。私たちの活動は「市民活動」です。市民が主役の活動です。プロフェッショナル、アマチュア問わず、誰でもが表現できる機会を提供することが私たちの使命であると考えています。あくまでも私たちらしく、この時代を乗り越えていく力を生み出す活動を行っていきます。

3)オンライン表現活動への挑戦と、オフライン(対面)とのハイブリッド

 これからはオンライン環境で参加者の安全を保った上での表現活動に挑戦していきます。この先の将来、通信技術はさらに進歩すると言われていますし、既存の事業のオンライン化ではなく、フルオンラインの新規事業を生み出す必要があります。今はオフライン(対面)にこだわりすぎると表現活動を届けられません。オンラインであっても、私たちが大切にしている「多様な人を集め、時間を共にし、お互いの考え方や価値観を語り合い、共にひとつの目標に向かう機会」をつくっていきます。もちろん、状況に合わせて、小規模から少しずつオフライン(対面)でのイベントも再開できればと考えています。終息の暁には、オフライン(対面)とオンラインのハイブリッドで表現活動をしていくことが、未来につながる道であると考えています。そのために今は「オンライン」に振り子を振り切ってみることが重要だと感じています。

参考リンク)
フルオンライン表現プログラム「Cplus(シープラス)」
ウォームアップ朝礼
週末留学プログラム「Jump in!」
オンライン公民館「おうちで楽しむ表現ひろば」

4)シンプルな組織運営へ

 17年間の活動で組織は膨らみ続けてきました。より良いものを目指す過程で、動きが重たくなってしまったことも事実です。これを機に、組織もシンプルにしてみようと思っています。この難局を乗り越えていくために複雑な構造は必要ありません。ビジョン実現に向けて、わかりやすく歩むために組織の形も変えていきます。働き方も多様化してる時代ですから、コモンビートの活動を支える事務局のスタッフが働きやすい環境を設計し、それぞれの人生を幸せで豊かに過ごせるよう努力していく次第です。また、できるだけ地球サイズで物事をとらえながら、健康や環境資源に優しい運営改善に取り組んでいきます。そして、コロナ前からテレワーク(在宅勤務)を行っていたこともあり、オフィスレスにすることも検討しています。

5)これからも「個性が響きあう社会」を目指し続けます

 ずっと活動の中心にあった「ミュージカル」を実施しないからといって、社会が変化しているからといって、「個性が響きあう社会の実現」というビジョンを諦めたわけではありません。むしろ、私たちの活動は今こそ必要とされるものだと考えています。変化のタイミングでは、格差が生まれ、分断も起きやすく、偏った状態に陥りやすいのが当たり前です。そんなときこそ、芸術・文化の力で心を開放する必要があります。鬱憤が爆発する前に、周りの人たちとコミュニケーションを取り、自分と他者との中でバランスを取っていくことが大切です。これからも引き続き、ひとりひとりの個性を響きあわせ、奏でていく、そんな社会づくりに寄与していきます。立ちはだかる壁は大きいですが、まるごと楽しみながら乗り越えていきます。

6)難局を乗り越えていくための、具体的な応援・支援のお願い

 とはいえ、コモンビートが置かれている状況はとても厳しいものです。事業型のNPOとしてミュージカル事業を中心に活動していましたが、その収入のほとんどを今後見込むことができません。事業収入が9割方消滅する中で、新しい活動を生み出しながら、経済面・財政面を保っていかねばなりません。新型コロナウイルス感染拡大の第1波は、それまでの活動での蓄えにより乗り越えることができました。ですが、長期化の様相が強まり、資金もだんだんと減っていってしまうため、このタイミングで、みなさまに応援を強くお願いできればと考えています。

 今後の活動を継続するために、大型のクラウドファンディングを実施し、みなさんのご支援をいただければと思っております。また、現在立ち上げている各種オンライン企画への参加も支援につながります。どうぞよろしくお願いいたします。

10/15(木)クラウドファンディング開始
ぜひ応援をいただければ幸いです(3,000円から応援いただけます)
https://camp-fire.jp/projects/view/329826

こちらも併せてお願いします!
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シンカブルで寄付する

最後に、繰り返しにはなりますが、コモンビートを応援してくださる全ての皆様に感謝申し上げます。既に多くをお力をいただいておりますが、この荒波を乗り越えていくために、さらに応援していただければ嬉しいです。いただいた応援により、しっかりと市民に表現活動の機会を届け、コモンビートは引き続き「個性が響きあう社会」の実現に向けて、一歩一歩進んでいきます。引き続き、よろしくお願いいたします。

2020年7月17日
特定非営利活動法人コモンビート
理事長 安達亮