縁あってこのミュージカルを第1期の公演から毎年鑑賞させていただいています。
毎回、演出などに手が加えられ、回を重ねるごとに洗練されてきている様子がうかがわれます。それでも「私たちの住む世界は様々な文化や風習、宗教や言語などが存在し、色彩豊かで素敵な所であること。それゆえ差別や偏見による悲劇もあること。さらには容姿や考え方がどんなに違っていようと分かり合える心(共通の鼓動)をもっていること。」という根底にあるメッセージは色褪せることなく圧倒的な迫力で伝わってきます。
子どもの発達には10歳の節目があると言われています。親に褒められるより社会に褒められる事の方が大事に思え、自発的な行動が増え始めます。一つ、二つと歳を重ね、九つまでに継続してきたことや挑戦してきたことが、「つ」がとれた十(とお)に実ってきます。コモンビートもいよいよ10歳。今後、さらに成熟した創造活動となることを大いに期待しています。
10周年おめでとうございます。
小学校教諭 往古卓巳
<コモンビートとの関係>
コモンビート理事安藤の小学校時代の恩師。今までコモンビートを観て頂いた回数は20回を超える程のコモビファン。また、子どもたちの成長に異文化をテーマにしたミュージカルを観ることは大きな価値があると共感していただき、設立時から10年に渡り500名以上の子どもたちの招待活動にご協力頂いている。
※写真左が往古先生、右が安藤