2025年7月24日(木)、福岡女子商業高校にて同校のキャリア教育プログラム「ユメカタリバ」が開催されました。
この「ユメカタリバ」は、さまざまな大人と生徒が対話し、生き方や職業を知ることで、「大人になるって、なんだか楽しそう」というワクワクや自分の “ありたい姿” と向き合うきっかけを届ける特別授業です。
今回は、そんな福岡女子商業高校での特別授業に、コモンビートのメンバー35名の大人たちが集結。
対象となったのは高校2年生で、6クラス・200名を超える生徒が参加しました。
今回は、企画の背景や当日の様子をお届けします。

企画の背景
NPO法人コモンビートは、「個性が響きあう社会へ」というスローガンのもと、「100人100日ミュージカル ® プログラム」を中心に、全国で市民参加型の文化活動を行ってきます。設立から22年、これまでに約7,500人がプログラムに参加し、延べ25万人以上が公演を観劇しています。
今回の舞台となったのは九州・福岡。
福岡でのコモンビート立ち上げに関わったメンバーであり、現在は福岡女子商業高校の教員として活躍している 室園悟志(ぞの) がきっかけとなり、今回の授業が実現しました。
福岡女子商業高校ではこれまでにもキャリア教育の一環として独自の特別授業である「ユメカタリバ」を1〜2年生対象に実施しています。今回はコモンビートの「人生劇場」とコラボレーションして授業を設計することになりました。
今回のイベントのテーマは
「なりたい(Do)」よりも「ありたい(Be)」に出会う時間。
職業名や肩書きではなく、
“どんな人として生きていきたいのか” という視点に気づいてもらうこと。
そして、多様な大人たちの人生に触れながら、
「こういう生き方もあるんだ!」
「大人って思っていたより楽しそう!」
そんなワクワクを感じてもらう時間にしたいという想いが込められています。
当日の流れ
① オープンニング

まずは、コモンビート代表理事であり、今回の司会を務めた河村勇希(ゆーき)によるオープニングからスタート。「コモンビートとは?」という紹介に続き、35名の大人たちが一斉にステージへあがりました。
飲食、会社員、フリーランス…
さまざまな仕事をしている大人たちは、職種ごとにグループに分かれ、
“ジェスチャーだけで職業を当ててもらう” というクイズに挑戦。
緊張していた生徒たちの表情が一気にほぐれ、場の空気が温まりました。
② 少人数対話


その後は各教室に分かれ、大人1人:生徒5〜6人の少人数チームで対話がスタート。
Zoomから聞こえる「それでは今からスタートです」の合図をきっかけに、教室のあちこちで同時多発的に大人たちの “人生劇場” が語られ始めました。
生徒は自分の興味に合わせて大人のもとへ移動し、話を聞くスタイルです。
少人数での対話のため、質問もしやすく、内容を理解しながら話を聞く時間がしっかりと確保されていました。
大人たちの “人生劇場” を紹介!
各教室で語られた、少人数対話での大人の“人生劇場”を一つ紹介します。
今回参加した大人の一人は、大学時代から「迷いながらも動き続けた」経験を生徒へ共有しました。
大学の学部選択では、福祉か幼児学で悩んでいたのに、友人に流されて経済学部へ。
しかし、農業 × まちづくりの実習や高校生を支援するNPO団体の活動に参加し、多くの “偶然の出会い” を通して、自分の興味が少しずつ形になっていくのを感じたそうです。
就活では「塾や学校で教える教育」ではなく、 “一緒に考える教育” に興味があると気づき、沖縄・久米島での塾講師に挑戦。
本気で向き合う中で壁にぶつかりながらも、生徒が第一志望に合格した瞬間、「人と本気で向き合うことの尊さ」を深く実感することになります。
その後は東京でプログラミング講師を経験後、フリーランスへ。
海外へ一人旅し、自分のフォーカスが “手触りあるものづくり” に向いていると気づき、現在はビンテージ家具のリペアの世界へ。
最後に、高校生たちへ
「僕は “やりたいこと(Do)”より、“ありたい姿(Be)”をずっと大切にしてきたんだよね」
そう伝えて、人生劇場は幕を閉じました。
生徒たちの声
今回の特別授業を通しての生徒たちの声を紹介します。
「めちゃめちゃ元気でパワフルな感じで色々なことに挑戦していて、今の自分の人生を思う存分楽しんでいることがわかりました。自分もさまざまな失敗や困難があると思うけど、負けずにもっといろいろ挑戦したいと思いました。」
「私は教育系に興味があり、教師という職業でしか関われないのかなと思っていました。でもお話を聞いて、子どもだけでなく、子どもに関わる大人にフォーカスを当てて仕事をするという考え方があることを知り、将来の視野が広がりました。また、自分の軸はぶらさないという真っ直ぐな姿勢に触れ、自分の軸について考えるきっかけにもなりました。ありがとうございました。」
「子育ての合間に仕事を続けながらも、自分がやりたいことを貫く姿勢から、これからの自分の将来に向けて学ぶことがありました。」
「自分のワクワクに素直に行動することをこれからやっていこうと思いました。失敗は挑戦をしなければ味わえないので、やらないで後悔するよりも、とにかくやってみようという気持ちを持ちたいです。」
今回の「ユメカタリバ」では、高校2年生の生徒たちが、35名の多様な大人と少人数で対話することで、さまざまな生き方やキャリアの実例に触れる時間となりました。
生徒たちは、大学時代の迷いや偶然の出会い、就職や起業への挑戦など、実際の経験談を聞く中で、将来の選択肢や自分のありたい姿について考える機会を得ることができました。
また、生徒の感想からも分かるように、「自分の軸を大切にすること」や「興味やワクワクに素直に行動すること」の重要性に気づく姿が見られました。
こうした対話型授業は、机上の学びだけでは得られない、実際の経験に基づく学びを届けることができます。
今後も、このような機会を継続し、多くの生徒に「自分のありたい姿」に出会うきっかけを届けていきたいと考えています。
本イベントの様子は、福岡女子商業高校公式HPでも紹介されています。
https://yashima.ac.jp/fgchs/?p=8197
お問い合わせはこちらから
https://commonbeat.org/school/schoolcontact/

