開催レポート 62期東京公演同時開催 研究室主催バックステージツアー | NPO法人コモンビート
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開催レポート 62期東京公演同時開催 研究室主催バックステージツアー

12月21日(土)、北とぴあにて「【ウェルビーイングな組織づくりを目指すリーダー・マネージャー向け】人が自発的に動き出すマネジメントの秘訣を体感!国内最大級の市民ミュージカル バックステージツアー」を主催コモンビート研究室で開催いたしました。

このイベントは、62期東京公演の同時企画として実施しました。

100人100日ミュージカル®︎プログラムを通して育まれた人々がイキイキと自発的にコモンビートという組織に関わり続けています。ミュージカル鑑賞だけではなかなか味わうことのできない、プログラム全体の背景やそのような人が自発的に動き出すマネジメントの秘訣を直接体感できる機会を提供しました。

ご参加いただいた方のうち、8割の方がキャスト経験無し、6割近い方が過去の公演鑑賞経験無しということで、コモンビートにとっても新たな関わりが生まれたイベントとなりました。また参加者の中にはご自身で組織を経営している方や、ウェルビーイング(主観的幸福度)の研究をしている方などがおり、コモンビートの組織風土や文化醸成に興味を持つ方々が集まっていることが印象的でした。

まずは自己紹介からスタート。呼ばれたい名前を発表することに加えて、今日の気持ちをオノマトペで表現しました。「わくわく」「どきどき」「ふわふわ」と興奮や緊張など感情を表に出し、互いに共感することで、コモンビート流の自己開示を体感しました。

前半の講義パートでは、コモンビートの20年間にわたる実績を振り返りながら、人や組織がより良い状態でイキイキと生きていけるための、組織風土・文化について触れました。直近過去2年間にわたる、100人100日ミュージカル®︎プログラムに参加したキャストを対象としたウェルビーイングの調査結果や「心理的安全性アワード2023」で受賞した「こっそりバディ」の取り組みを紹介しました。会場からは「なるほど、そのような仕組みがあったのか」と声があがり、コモンビートの裏側に興味津々な様子が見られました。

座学だけではありません。講師による解説を聞きながら、千秋楽に向けて準備をする104名の会場運営チーム「ウェルカムキャスト(通称、ウェルキャス)」と対面。本番前の緊張感とウェルカムキャストの静かな熱意を感じることができました。途中、ウェルカムキャストのリーダー「ウェルカムキャストディレクター(通称、ウェルキャスディレク)」にも話を聞くことができ、ひとりひとりが役割を意味づけしながら、活動している様子に参加者は感心していました。

再び、講義タイムの後半に移ります。

自発的に動き出すマネジメントの秘訣を紹介しました。つい先程、ウェルカムキャストと対面し、説明を聞いたこともあり、活発なディスカッションになりました。「なぜ、ウェルキャスひとりひとりが役割を見出して活動しているのか」「気持ちの一体感がすごい」など、再びコモンビートが生み出している価値を再確認することができました。

講義タイムが終わり、いよいよ公演本番を全員で鑑賞へ。ミュージカル「A COMMON BEAT」を初めて鑑賞する人も、過去鑑賞したことがある人も、全員並んで舞台を見ました。ステージに立つ100人がつくる熱量や多様性を認め合う社会を目指す作品のメッセージ性に、拍手が止まりませんでした。

 

公演の余韻に浸りながら、感想共有の時間へ。講師による解説と「ミュージカル公演」という現場を往復して、人が自発的に動き出すマネジメントの秘訣を体感しました。加えて、ウェルビーイングや心理的安全性についての理解も深めることができました。

「公演終了後、キャスト全員が前に並んだとき、誰も取り残されず、誰かが誰かを思っている、つながっていることを思うと、涙が出そうになりました。」

「この企画が無ければ、コモンビートの裏側を見られなかった。ステージだけがコモンビートではなく、ウェルカムキャストにもストーリーがあることに感激しました。」

コモンビートが目指す「多様な価値観を認め合える社会」をつくるため、コモンビートの価値を社会的文脈から捉え、他の組織での転用にじっくり向き合うことができた時間となりました。

参加者の感想

・参加者に何かを伝えたいという使命感がベースにありながら、一人ひとりが自発的に動いているように感じました。

・解説によってコモンビートのマネジメントを知ったからこそ、より一体感を持って、コモンビートのコミニュティの生み出す熱量・幸福感を感じることができました。

・コモンビートの活動が自己実現に繋がっていると感じました。加えて、ウェルキャスに対する適材適所な人材配置、劇そのものの面白さや感動の力によって、心が育つ。だからコモンビートが循環し続けるのだと理解しました。

本イベントへご協力してくださった62期東京公演のキャストの皆さま、ウェルカムキャスト・ウェルカムキャストディレクターの皆さま、公演関係者の関係者の皆さま、そしてご参加いただいた皆さま、大変ありがとうございました。
引き続き、研究室はコモンビートで築き上げられてきた社会的価値を形にし、他の組織でも活用できるよう、調査研究の活動を続けていきます。応援のほど、よろしくお願いいたします!

次回は、63期関西公演の同時企画として、2025年1月25日(土)26日(日)、箕面市立文化芸能劇場で実施します。ぜひ、皆さまのご参加を心よりお待ちしております。