「違い」と出逢う冒険へ! ーある新人航海士の手記ー 第3章 第1話「私の小さな選択がいつか大きな海を作る」 | NPO法人コモンビート
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「違い」と出逢う冒険へ! ーある新人航海士の手記ー 第3章 第1話「私の小さな選択がいつか大きな海を作る」

『Diversity Journey』とは、「違い」を切り口に「わたし・あなた・社会」に向き合い、対話とアクションを通して「多様性への身だしなみ」を学ぶ、1ヶ月間のオンラインプログラムです。

参加者の方は船の乗組員として「多様性という大海原に繰り出す船旅」というワクワクする世界観の中へ飛び込んで学ぶことになります。

そんな旅の内容を伝えるのは、長期インターン生・ジュン。
彼女はこの船の新人航海士として乗船し、船内で起こったことを記録しているようです。

ではさっそく、今回は11月12日(土)の旅について書かれた彼女の手記を一緒に覗いてみましょう!


【29日目】

2022年11月12日(土)

▶︎DJ Radio at 9:40

突然だが、人は1日に3万5000回もの様々な決断をしているという。
ご飯を食べるか食べないか。
蕎麦にするかうどんにするか。
天ぷらをつけるかつけないか。
このように、私たちは日々の細かい決断の連続に迫られているのだ。

今回のラジオのテーマは、そんな選択と決断と環境の話である。
ケンジは言う。「D&Iと環境問題は結びつく」と。

ん?環境?それがどう多様性と繋がるのか?どうソーシャルアクションと関わっているのか?
クエスチョンマークがたくさん浮かんでいると思うが、それを考えるにあたってまずは自身の行動を振り返ってみてほしい。

この多様性の大海原を旅する前の場所、つまり陸のーーコンビニがあり、スーパーがあり、飲食店などがあるーー街を思い出してみよう。
私の場合は東京だ。
人と物と情報が恐ろしいほどに速く動いている東京では、丁寧に物事を考えて選択をする余裕などない。
そもそもそんな場所に住む私が環境へ気遣って生きるなんて全くもって不可能。

・・・と思い返しただけでも、自分の行動は環境にフレンドリーなどではなくもはやエネミーだった気がする。
なるほど、何も気に留めず人里から汚れた水を流し続ける人の醜い姿は美しい海にとってまさに天敵だろう。
この表現がグサグサ刺さってしまった乗船員諸君、案ずるでない。
多様性の大海原で旅をしてきた私たちには教訓があるではないか。

それは、「一人の小さな行動が皆の大きな社会につながっている」ことだ。

人間関係の中で他者に配慮することと同じく、日常生活の中で購入品の背景に目を向けることもソーシャルアクションの一つ。
D&Iも、環境も、私たちが向き合っていく姿勢はほとんど変わらないのだ。

何を選択するかはその人自身の生き方であり、そしてその人が生きていく社会へ繋がっていく。

▶︎市民道場 at 11:45

市民道場ーーーそれは、覚悟ある乗船員達が様々な環境に適応できるよう、時に熊と相撲をし、時に鮫の上を渡り、時に獅子と追いかけっこをして極限状態で肉体改造を行う闘志燃ゆる場所である!

と、いうのはお察しの通り大嘘である。
ここは私たちがある議題について賛成派と反対派に分かれてディスカッションを行って頭を鍛える場。
上記の賛成反対という言葉は、いわば犬派か猫派かのような意見が異なる立場があるというだけだが、それが社会課題という複雑で大きなものに置き換わったら・・・
私たちは冷静にわかりやすく他者に意見を伝えられるだろうか?

そこで必要な選択と決断とは、どの言葉を選んで発するかにある。
そしてその発する言葉は、市民として自分がどの立場を選ぶかによっても変わってくる。

賛成の立場の人には賛成する人の言葉が、反対の立場の人には反対する人の言葉がある。
また、その立場をとった背景というのもきっとバラバラで、それぞれの立場の中でも意見の相違というものがあるだろう。

そんな多様な立場を理解しながら自分自身が社会に生きる市民として、その社会にある課題に対してどう関わっていくか、それに対して自分がどんな立場をとるのか。
これは一つしかない正解を決めるためのディスカッションではなく、同じ市民であるお互いの意見を理解し合い、自分のとる立場がより良い社会づくりに繋がっているのか、その選択を問う道場なのだ。

▶︎船内図書館 at 12:40

ここまで「何かを選ぶ」ことが重要なキーワードになっていたと思う。
この船内図書館で本を一冊選び、そのページをめくることもまた私たちの選択と決断だろう。

そこで今回紹介された本はこちら、
『くそつまらない未来を変えられるかもしれない投資の話』

これは決して、株でうまく儲けたら億万長者になれるよ!という話ではない。
お金の使い道次第では、社会を自分たちの手で面白く変えていける可能性がある!という話である。

例えば、ここで紹介されるような書籍を置いている本屋。
巨大ターミナル駅に本店を構えて全国展開する大型書店もあれば、個人でひっそりと小規模に営業している書店もある。
マジョリティに求められる物が過不足なく陳列されているチェーン店に不満を持つことは少ないが、その場にこの世の書籍の全てがあるわけではない。
もしかしたら本当に面白いと思える本は、たった8畳しかない個人経営の店の書棚にあるかもしれない。

そんな「面白い」が待っている未来の可能性は、自分が何のために財布を取り出すかで決まる。
すなわち、一つ何かを買うことは、一票を未来に入れること。
なんとなくではなく自分なりの意志を持って買うものを決めるのが肝心なのだ。
これを読んでいるあなたは、今どんな未来を選びたいと願っているだろうか。

☆今回紹介された他の本はこちら
『茶色の朝』フランク・パヴロフ
『クソみたいな世界を生き抜くためのパンク的読書』小野寺伝助

この船から見上げる夜空も今夜で最後・・・多様性の大海原の旅も終わりに近づいてきたのだ。
29日間を終え、多様性へのワクワクとモヤモヤから多くのことを学んだ私たち。
しかし、本番は陸に戻ってから。
学んだことを自分の中だけで止めずに、動いて広めていくのが大切だ。

乗船員達はDJ Showcaseが明日に迫る中、何に想いを馳せているだろう。
100日間のアクションに向け、皆はどのような自分なりの選択と決断を発表するのだろう。
私は胸を高鳴らせて最後の夜を過ごす。


うーむ・・・ふむふむ・・・なるほど・・・。
水たまりも最初は小さくても、そのうち海のように大きくなったらたくさんの生き物たちが住めるようになりますよね。
それと同じで、自分の意志が伴った選択と決断という水を注ぎ続ければ、いつかあなたが生きやすい大海原を作ることができるかもしれません。

次回でこの航海日誌は最終回!
果たしてどんな旅の終わりになるのでしょうか。
乞うご期待!

Diversity Journey第4期プログラムの参加者募集も始まっています。

説明会では、プログラム内容の紹介はもちろん、参加者同士で対話する時間もあります。ぜひいらしてください!

▼オンライン説明会
11/29(火) 20:00-22:00
12/1(木) 20:00-22:00
12/12(月) 20:00-22:00
12/19(月) 20:00-22:00

申し込みフォーム
https://commonbeat-dj4th-intro.peatix.com/

※説明会に参加せずとも、本プログラムへの参加は可能です。

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