コモンビートをはじめてまもなく10年。
始めた頃よりも、「コモンビート」という名前の意味、そしてその必要性を強く感じるようになってきた。
この年月の間も振り返ればいろいろあった。
311から続く戦争、地球温暖化、さまざまな災害、領土問題・・・
社会問題は、無くなるどころかむしろ増え続けているとさえ思える。
NPOの経営をしていることもあって、社会問題に敏感になる。
世間で何かの問題がクローズアップされると、その都度、自らを考えさせられる。
私たちコモンビートには何ができるのか、何が価値なのか、存在意義は・・・
株式会社と違い、存在しているだけで意味を問われるのがNPO。
営利と公共の境目で、移り変わっていく社会と歩調を合わせていく必要がある。
その社会の変化と共に、自らも変わり続ける必要がある。
コモンビートも10年目が見えてきたとき、少しづつこれまでの出来事が点から線へと変わってきた。
そして311以降、特に今年に入って、様々なパラダイムシフトが起きてきた。
その先の10年に向けて、どのようなビジョンを描いていくのか。
僕はそれを、この1年かけて探し、そしてビジョンとして少しづつ定まってきた。
僕らの団体は「コモンビート」。
1つの共通の鼓動を奏でることで、社会をより良くすることができるはず。
異なる土地で生まれ、異なる文化で育ち、異なる言語を話しても、
同じ想い、同じ希望、同じ未来に向かって歩いている。
人はそもそも、すべての人が異なる存在。
同じ民族だって、同じ国民だって、同僚だって、家族だって、みんなひとりひとりは貴重な1つの存在。
異なる者同士が1つの鼓動を感じる経験こそが、お互いを理解し1歩進むきっかけとなるに違いない。
そんな「コモンビート」な活動を基盤に、新しい時代に向けてチャレンジして行こうと思う。