今、私たちひとりひとりにできること | NPO法人コモンビート
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今、私たちひとりひとりにできること

毎日、テレビが現地の状況を報道しています。
でも、そろそろ同じ映像を繰り返し流し、すべての局が同じ情報を出すことの意味がないことに気付いてくれないかと思っています。
たぶん月曜日からは、現地の人の感情を無視したワイドショーが、取材に入って混乱を作るのでしょう。
原子炉の問題も、我々素人が見て推測したところで、何の解決にもなりません。
被爆覚悟で国民の命を守るために戦っている人を想い、気持ちを送ることが大切なのではないでしょうか。
 
ツイッターやメールでは不確定な情報やデマが多く流れています。
さすがに東京タワーの先っぽが曲がったのはデマかと疑いましたが、いろいろな情報は自分で確かめて、自己責任で行うべきです。もし間違った情報を流したなら、その訂正も自己責任ですべきです。責任転嫁をすべきではないし、言い訳もすべきでないでしょう。
そんなことをしている時間があるなら、もっと現状を受け止め未来を考えることに時間を使いたいものです。
 
「何かしなくては」という気持ちになるかもしれません。
でも、救援物資を送ったりや援助で被害地に行くなどという単純な発想は混乱を招くことでしょう。
我々が過去から受け継ぎ学んだことをしっかりと再認識し、未来に繋げるために、今、何をすべきかをじっくりと考えるべきです。
 
地震は一瞬ですが、復興は何年もかかり、世代を超えていくことです。
社会は簡単に元には戻りません。 
この災害復興は、とても気の長い話になることをしっかりと認識すべきです。
NZの地震もそうですし、過去の日本の災害でも、未だその影響は続いています。
未だに震災の影響を受けている人にとっては、自分たちのことが忘れ去られやしないか、不安なことだと思います。
事実が風化されぬよう、そしてこの現実、そして経験を知恵に変ていくことが大切です。
  
災害後72時間、一般の私たちにできることは限られています。
今回はそれ以上の時間がかかるかもしれません。
私たちができること、個人としては寄付がその1つかもしれません。
コモンビートの団体会員であるチャリティープラットフォームが運営しているJustGivingJapanが寄付の窓口を作っています。
私たちがこの週末に使うはずだったお金くらいは、まず、寄付してもいいのではないでしょうか。
JustGivingJapan
 
そして、それぞれが明日から企業に出社します。
会社は社会の一員です。
この影響を受けない会社などありません。
それぞれの会社、そして社員として、会社を通じて社会にできることが少しでもあるはずです。
そうしたことを話するだけでも、とても意味があることではないでしょうか。
 
そして、我々は普段からしていることで、この機会に再認識すべき大切なことがあります。
電力が足りないという現実が突きつけられている中、私たちができることがいくつもあります。
ある人は家電店に電話をして屋上の広告塔の電気を消してもらったそうです。
日本は、オイルショックから省エネ、節電を学びました。
今わたしたちは、こうした現実から、できることを学ぶべきです。
無駄に映像を繰り返すテレビを消すのが、最初にやるべきことかもひれません。
 
熱い気持ちが日本をつくる 感じるチカラが日本を育てる
私たちができること、考えれば無限にあります。
でも、想像力を働かせないと、かえって迷惑にもなります。
冷静な行動と、熱い気持ちを胸に行動していきましょう。
まだまだ復興はこれから。
そして、日本という国はこれから未来に同じことが起こらない保証はありません。
続く未来に向けて私たちが今すべきことを、ひとりひとりが考え、行動していきましょう。