ウェルカムキャストという存在 | NPO法人コモンビート
企業・自治体の方 学校関係者の方 お問い合わせ

ウェルカムキャストという存在

ウェルカムキャストという存在
コモンビートの公演を支える大切な仲間にウェルカムキャストという存在があります。

 

毎回の公演で会場に4500人以上のお客さまがいらっしゃるのですが、その方々をお出迎えするスタッフのことです。

 

当日の会場運営を実施するこのスタッフのことを僕たちはウェルカムキャストと呼んでいます。
舞台に上がっているキャストだけじゃなく、お客様も1人のキャストとして公演を見ていただくために、そのお客様を迎える(ウェルカムする)キャストとして、ウェルカムキャストと名付けられました。
といってもこのネーミングもいつ誰が付けたかわからないのですが、自然発生的にでてきたのです。
その後、ウェルカムキャスト独自の掛け声なども毎回それぞれで作られます。

 

とにかく楽しむことを事欠かさないのがコモンビートです。
このウェルカムキャストは全員が一度舞台に上がったことのあるキャスト達です。
いわゆるOB/OGのような存在ですが、万が一のことがあればいつでも舞台に代役で出られるようなスタッフばかりです。

 

当日、毎回全国から100名近いスタッフが集まります。
それぞれに公演前と公演後で分担が割り当てられ、当日に内容を覚え、実施します。

 

外誘導担当は、暑い夏でも寒い冬でも雨が降っても雪が降っても・・・駅から会場までの道路で立ち、お客様を笑顔で誘導します。
チケットブース担当は、会場に到着されたお客様に整理券を配ったり、当日券の販売などを実施します。
チケットもぎり担当は、4500人のチケットをもぎり、パンフレットをお渡しします。
ロビー誘導担当は、入り口から入ったお客様を会場内へとご案内します。1階が満席となれば2階に誘導するなどします。
内誘導担当は、会場内に入ったお客様をお席に案内しますが、コモンビートの公演は自由席であり毎回満席なので、1席も空けることなく詰めていかないと座れないお客様が出てしまいます。
優先・招待入場担当は、体が不自由なお客様の優先入場をご案内したり、ご招待でご案内するなどします。
クローク担当は、お荷物のお預かりやお花などをお渡しするなどを受け付けます。
楽屋付き担当は、楽屋周りで技術スタッフの方のお弁当を手配したり、出番などをご案内するなどします。
メイク担当は、キャストのメイクや衣装の調整を行います。
パンフ作成担当は、入り口でお渡しする4500冊のパンフレットにメッセージカードを貼ったり、アンケート用紙を挟み込むなどします。
Tシャツ販売担当は、販売ブースでTシャツやタオルなどを販売します。
説明会担当は、次に参加したいという人への説明会を実施する担当です。
アンケート回収担当は、公演後のアンケートを回収する担当です。およそ6割(2500枚くらい)のアンケートを皆さんが書いてくれます。

 

これ以外にもいろいろな担当があるのですが、ざっとこんな担当を100人がそれぞれ役割を持って実施しています。
コモンビートにはマニュアルがないので、この担当もそれぞれが前任者に聞くとか知っている人に教えてもらうとか、その場に相応しい対応をするとかで対応します。
マニュアルを作るとそれどおりにしかできない、という状況が起きるのであえて作りません。
そして、過去に出演したキャストがすでに1200人以上いるので、その人が一同に介すことによって意思を伝授する場が生まれています。
毎回が同窓会のような会となり、いろいろな人が交流します。

 

ウェルカムキャストを見ていると、コモンビートの原点がそこにあるような気がします。
 ・ 臨機応変に対応していくこと
 ・ 世代を超え受け継いでいくこと
 ・ 縁の下でサポートすること
 ・ チャレンジすること
 ・ 楽しむこと
一度100人100日を経験した心強い仲間が、毎回の公演を支えているのです。
もちろん金銭的な報酬もなければ、パンフレットに名前が載ることもありません。
でも、それ以上の報酬があります。
サポートする気持ちだけで参加し、お客さんやキャストの笑顔という最高のプレゼントをいただけます。

 

コモンビートはこうした見えない場所でいろいろな人に支えられて今日があります。
とても愛すべき仲間に支えられています。