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広くて多様な世界に出会う前に。「See the difference〜国際人から地球志民へ〜」開催レポート

9月8日(水)、ダイバーシティ&インクルージョン(D&I)をテーマに、違いを知り、違いと出会い、違いとつながっていくためのイベント「See the difference」の第一回が開催されました!

「多様性」や「D&I」というこの言葉。先日幕を下ろした東京オリンピック・パラリンピックをはじめ、社会のあらゆるところで謳われるようになりましたが、みなさんはどんなイメージをお持ちでしょうか。その字面から、ちょっと小難しいこと、自分には関係のない話、という印象を持つ方もいるかもしれません。

詳しく学びたい人も、よくわからないけどちょっと気になるという人も、世の中に溢れる様々な「違い」に目を向けてカジュアルに対話できる場を作りたい、ということで始まった本企画の記念すべき初回ゲストは、一般社団法人グローバル教育推進プロジェクト(GiFT)ファウンダー・代表理事の辰野まどかさん。

「国際人から地球志民へ」というタイトルを引っ提げ、「地球志民というこのキーワードにピンと来て集まってくれたみなさんは、すでに同志です!」という温かい歓迎のお言葉からトークが始まりました。

「地球志民」という言葉は、多くの方には耳慣れないかもしれません。それは、宇宙から地球を俯瞰した時のように、「私たちはみな、一つの地球で生きている」という視点で物事を捉え、その中で「地球が良い状態であるために私たちは何ができるか」と考える志を育んでいるのが、辰野さんがされているグローバル・シチズンシップ教育です。

まずは自分と繋がることから始まるその学びのプロセスや、人生を方向づけた原体験なども交え、辰野さんから自身と活動のご紹介をいただいたあとは、モデレーターを交えてのトーク、参加者同士の対話、そこから全体ディスカッションへと場は展開していきました。

東京オリンピックでのスケートボード選手の姿から垣間見れた、新しいスポーツの楽しみ方や国際感覚。多国籍の人が入り混じる場において、「わたしたち」という言葉の境界線がわからなくなったという、とある大学生の言葉。「国際人」という言葉の窮屈さ。「国籍や様々な違いに対するインクルーシブ(包摂的)な文化のない企業カルチャーの中でどうしたら良いか」という参加者からの質問に対するヒントとなった、とある企業での自己開示エピソード。そんなやりとりの中で、アメリカ人・フランス人・日本人のように属性で捉えるのではなく「“個人を個人として見ること”が大事なんですね」という言葉が参加者から飛び出したり‥。

最後には、イベントを通じて明日からやってみたいと思うことを参加者一人一人が発表し、もっと話したい、終わるのが名残惜しい…という余韻を残して、イベントは終了時刻を迎えました。

多様な文化背景を持つ人と協働できるような、いわゆる「グローバル人材」「国際人」になるには、豊かな海外経験がないといけないのか。日本で暮らす人、また特にコロナ禍で渡航もできない今では、それって無理では?という質問に対し、「そうではない」とキッパリ言い切った辰野さん。日本の中にも、そして、自分自身の中にだって、多様性はある。そんな身近な多様性に気づくことこそが、広い世界の多様性に向き合う第一歩であり、地球に生きている誰もがなることができるのが地球志民なんだ、という力強いお言葉に照らされ、パッと明るくなった参加者みなさんの表情がとても印象的でした。

「多様性」という言葉からは、国籍や人種の違いが想起されがちですが、同じ国の人であっても結局、一人一人性格も個性も違います。そんな一人一人の違いであり「私とあなたの違い」を尊重する地球志民が増えていく未来は、コモンビートのビジョンである「多様な価値観を認め合える社会」にも繋がっていくはず。

「障がいをつくっているのは誰なのか」をテーマにした次回9/29(水)開催の「See the Difference」も、どうぞお楽しみに!
ゲストの辰野さん、参加者のみなさん、学びある時間をありがとうございました!

スタッフ高木輝帆(きほ)による、グラフィックレコーディングもぜひ合わせてお楽しみください。

事務局長 花宮香織(はな)