?先日、東京でミュージカル公演を大成功させた。
140人のキャストが1800人収容の大劇場を4日間満席にした。
無名の140人がである。これは奇跡としか思えない。
彼らは4ヶ月間、歌に踊りに芝居にチャレンジした。そして同時にこの公演の売り込みを激しく行った。
どれをとっても「無茶」に近いレベルで4ヶ月間を走った。
たぶんこの「無茶」に疑問を感じたことも多かっただろう。
なぜここまでやらなきゃいけないのかと、苦に思ったこともたくさんあっただろう。
矛盾も悔しさも疲労もピークに達していたと思う。でもほとんど誰もあきらめなかった。きっとこの先に何かあるのだろうと信じてたからだろう。だからあの奇跡が起きたのだ。
何かを本気で成し遂げようとするとき、理不尽に耐えることやガマンしなきゃいけないことがたくさんある。ズバリ「苦」である。だから気持ちが弱かったら途中であきらめてしまうし、「苦」は「苦」のままで記憶にずっと残ることになる。でも最後までがんばって成し遂げた人には、その「苦」の意味がわかるし、むしろ「苦」に感謝までできる。
これは人生において大きな違いを生む。
この4ヶ月はそれを学ぶ良いきっかけになった。
今の世の中、ちょっとの理不尽に耐える力やぐっとガマンする力は、特に必要な気がする。
その先は強くて明るいと信じて進めばそうなるのだから。