?先日、声帯をこわし無言生活を強いられた。よくしゃべる私が筆談のみの生活を五日間行った。
会話に入りたくても筆談となると、速度が遅く会話のリズムを崩すことになるので、結局は口を出さずに聞くだけの姿勢を取る。
そうすると、会話の内容がとんでもない方向に行ったりする。でもそれはそれなりに結果が出ているのだ。私が口を出せばもっと違う展開になったと思いながらも、それはそれで楽しかった。
「無言の行」を行ううちに大きな気付きがあった。
今まで当たり前のようにやっていたことは、実は当たり前じゃないのかもしれないという気付き。
こだわっていたものを「本当にこだわる必要があるのか」と疑い、当たり前のように使っていたものを「これじゃなきゃいけないのか」と疑う。
そうすると意外にも、こだわっていたものが単なる思い込みや錯覚に感じてきたりし始めた。
生活に新しい風が吹き、新たな自分が見えてくる。
これは面白い!
変化を歓迎して、楽しんでみようと思う。それでも変わらないものは、自分の大切なものだと知れるはずだ。