みなさん
こんばんは。もっぴー(三矢楓)です。
先日、台湾でアジア初同成婚が法律で認められました。
このことをアメリカのLBGTQ+コミュニティのキャストから聞いて、純粋にすごい台湾!と思う一方、
「アジア初」という響きに日本でまだなかなか進んでいない状況に少し悔しさを感じました。
競うものではないのですが。。ですが実際多くのキャストが
日本で認められていないのって意外!と驚いていました。
台湾の事例は、きっと日本の世論に大きな影響を与えると思います。
さて、Mexico Cityではインターナルデーと呼ばれるキャスト同士での
ワークショップが多かったのですが中でも面白かったCity set upシミュレーションをご紹介します。
UWPではキャスト達と一緒に旅をするロードスタッフと、
現地に先入りをしてステージの準備をするPR(Promotion Representative)スタッフがいます。
PRとは私たちが街に訪れる1週間程度しか会わないため
普段どんな仕事をしているのかなかなかわかりません。
ましてや私たちが訪れる前段階で彼らが何をしているのかはほとんどのキャストが知りません。
そこでキャストがPRを体験するCity set upシミュレーションが実施されました。
約5週間前から現地入りをし、
2-3人のチーム体制で以下の人たちとやりとりをし準備を進めてい行きます。
スポンサー、ショーをする施設、ホストファミリー、現地同窓生、昼食を寄付してくれるレストラン、
現地メディア、コミュニティサービスを受け入れてくれる施設・学校、
参加募集の広報ができる学校、ロードスタッフ。。。などなどなど。
シュミレーションでは1週間を15分として5ラウンドを実施しました。
それぞれが役割を持ち、基本的に1週間ごとにタスクの割り振り・進捗確認をしていきます。
こう書くとシンプルですがいざ実施すると問題多発。。。!!!
その①:キャストどこで寝るのよ問題
大変なミッションのうちの1つがホストファミリーの獲得。
約100人のベットを確保するべく動き回ります。
いろんなつてを頼り、学校のクラスに呼び掛けてもらう、現地同窓生のコネクションんを頼る、
現地のロータリークラブ(国際活動を応援する大きな団体)に
お願いをするなどなどありとあらゆる手段を講じてベットを確保します。
私たちのシュミレーションでは最初に現地の同窓生グループのリーダーの方に、
コンタクトをとってホストファミリーの協力の依頼。同窓生達に呼び掛けるわね、
きっとみんな協力してくれるわ、と優しく接してくれましたが最終週に尋ねたところ、
誰からもメールの返事がなかったのよ、ごめんなさいね、と手のひら返し。。
結局十数個のベットしか獲得できず、残り約80人強どこで寝るよ問題勃発。
これが本当だったら笑い事ではすみません。。
実際にデンマークではキャスト到着の10日前に70のベットが足りない!!
本当にどこで寝るよ!?状態だったそうです。。
私のホストファミリーは6人受け入れ予定のところを8人まで増やしてくれて、
何とか無事に皆そろって屋根の下で寝ることができました。笑
ベットが狭い、なんて文句はとてもじゃないけど言えませんね。
その②:毎日寿司を食べるの!?問題
キャスト達の昼食を準備をするのもPRの仕事。
UWPはNPOなのでできる限り寄付で昼食を調達します。
そこで、現地のレストランに寄付のお願いをするのですが、
配慮するのはdietary needsの人たちの食事。
ベジタリアン(多くの場合は肉・魚は食べないが卵やチーズはOK)、
ビーガン(動物からくるものは一切食べないため牛乳やはちみつもNG)、
グルテンフリー(小麦などのグルテンを含む食事をとらない)、
宗教上、牛・豚を食べない、特定のアレルギーを持っているなど、
食事の内容にも注意しながら食事を準備します。
そこで快く受け入れてくれた寿司レストラン。
レストランでちょっとしたショーをしてくれるなら何でも提供するわよと
協力してくれたおかげですべての食事をゲット!ですがフィードバックで
寿司は確かにおいしいけど、毎日寿司ってどう思う?との問題提起。。
確かにさすがに毎日は厳しいかも。。。
その③:コミュニティアクションの場所をゲット!でも何するの?問題
週に3日程度はコミュニティアクションと呼ばれる
ボランティアワークをしますがその場所も決めます。
学校、NGO、フードバンク(物流)、自然公園、農家などなど現地のニーズとキャスト達の
学びを考えながら内容と人数を決め、ロードスタッフのエデュケーションチームに共有をします。
私たちのチームはいろんなことに難航していたので、
CAの場所をゲットできたことにすっかり浮かれていました。
私たち「CAの場所を見つけたよ!!」
エデュケーションチーム「よかった!どんな仕事をするの??」
私たち「。。。。」
こんなことは実際ではなかなか起こらないとは思いますが、
急ぐとかえって二度手間というのが学びでした。
その④:メディアで広報の時間をゲット!でも。。!?
メディアは幅広く現地コミュニティーにリーチできる非常にありがたい機会です。
この手をのがさざる!とコラボレーションを図るのですが
たまに歌ったり踊ったりのパフォーマンスを期待するところもあります。
ですが私たちは基本的にステージ以外でパフォーマンスをすることは認められておらず、
メディア側の期待の調整やその代わり何ができるのか、
自分たちが何を伝えたいのかをすり合わせしていきます。
当日キャスト達が行って、こんなはずでは。。が発生しないように事前の打ち合わせは非常に大事です。
シュミレーションを終えて学んだことは、
・どんどんと変わる状況に応じて二の手、三の手を講じるフレキシブルさ
・PR同士、ロードスタッフとのコミュニケーションの大切さ
・迫るリミットに対する優先順位づけ
・いかにたくさんの人に協力を依頼できるか
一番大きな学びだったのはスタッフ同士のコミュニケーションで、
忙しくなるとついつい仕事の報告が先にきて挨拶や相手の様子を鑑みるチェックインを忘れていたりと
スタッフの前に人としてのコミュニケーションを大切にすること。
仕事がスムーズに進むも進まないも最終的には人間関係が大きく左右するので
相手の様子を配慮しながらコミュニケーションをとる大切さを学びました。
これまでPRの仕事はなかなか見えない世界でしたが、
実際に体験するとPRスタッフには感謝してもしきれません。
キャストの視野にとどまらないワークショップはとても貴重な経験になりました。
そしてメキシコ最終日はおもしろミッションを実行しながらの街巡り。
いよいよヨーロッパツアーに向けて出発です。
もっぴー(三矢楓)