Meet the world:vol.32 チームビルディング part.2 in Naucalpan/Mexico | NPO法人コモンビート
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Meet the world:vol.32 チームビルディング part.2 in Naucalpan/Mexico

みなさん

こんばんは。もっぴー(三矢楓)です。

メキシコと日本は遠く離れた国ですが、
なんとなく似ているところがあって知れば知るほど親近感が湧くんです。

例えば、’Remember me’で有名な’Day of death(死者の日)’。
カナダから参加のキャストが死者に思いを馳せる文化って良いよね、と言っていました。
その人が言うに北アメリカの文化では亡くなった人の話はなんとなくタブーな雰囲気があるそうです。

死者の日は日本でいうお盆のような感じでしょうか。
特に、私の故郷の京都は五山の送り火があって
ご先祖様があの世に帰るときに道に迷わないようにと、形をかたどって山に火をつけます。
死者の日における黄色いマリーゴールドは同じような役割であの世とこの世をつなぐ道しるべです。

メキシコがスペインの侵略を受けて以降はカトリックが浸透をしていますが、
それ以前はたくさんの神様がいる世界を信じていて、日本の八百万の神様と近いのかもしれません。
宗教には全く詳しくないので間違いだらけを言っている気もするのですが、
なんとなく「スピリチュアル」な感覚が共通している感じがします。

また、ぐっと親近感がわいたのはけん玉のそっくりのおもちゃがあること!!
Balero(バレロ)というのですが、見てのとおりそっくりですよね。
遊び方も同じ。けん玉にもあるすご技で競ったりもするそうです。

前置きが長くなりましたが、メキシコ2都市目は、
メキシコシティに近いNaucalpan(ナウカルパン)。
Celayaの少し田舎な雰囲気とは打って変わり、朝の車は大渋滞。
空気も少しよどんでいてこの週は喉の調子がどうもダメでした。。。

Naucalpanではキャストミーティングの時間がありました。

キャストミーティングはキャスト達が自分たちやチームについて考える時間で、
前回は様々なアクティビティを交えてチームビルディングを考えたことついて書きましたが、
今回もまた別の視点からチームについて考えていきました。

チームとはどのように形成されていくのか?

Forming:たくさんの場所から人々が集まり形をつくっていくこと。

Storming:ひとつのものを作るために、様々な意見や行動が飛びかうこと。

Norming:行動が標準化して心地よくなっていくこと。

Performing:信頼関係が高まり、より高い価値発揮ができるようになっていくこと。

ホームチームごとに写真のようなカードをもとにその時におこる出来事を当てはめていきます。

例えば、

・他の人が言っている意味がはっきり分からない

・誰の横に座るのか、誰に賛成するのかを考える

・反論や無視を怖がる

・一人に固定をせず、たくさんのリーダーシップが見えるようになる

などなど。

これはNormingかな、Performingまではいかないけど、、と
どのフェーズで何が起こるかを自分たちの体験にあてはめつつ考えます。

そして今、私たちのチームはどの状態なのか。グラデーションになるようにキャスト達が広がります。

自分が選んだフェーズはNorming。
キャストとしての行動もなんとなく慣れてきて強烈に驚くことが少なくなってきたから、、という感じでしょうか。

UWPに来てからより気づくようになった、自分によく起こる現象なのですが「強い意見が特にない」状態。
悪いと一概に言えないとは思うのですが、なんとなく自分の意見を示すのに居心地が悪くて
正反対の両方の意見に「うんうん、わかる」となってしまい、
結局どっちやねん状態になってしまいます。
なのでどうしても真ん中を選びたくなってしまうのです。。笑

キャスト達の答えはStormingとNormingが多い印象でした。

・人が前で話しているのに、話し続けている人がいるからチームとしての力はまだまだ弱い。

・キャスト同士の思いやりに欠けている。

というような意見から、

・たくさんの人が色んな側面でリーダーシップを発揮しだしている。
うるさいからというだけでチーム力が弱いとは言いたくない。

・何度もパフォーマンスをしてきて、
たくさんもの人に影響を与えてきているからパフォーマーと胸を張って言える。

など。

最後に、UWPではショーの日、コミュニティーアクションの日、
移動日などなど1日に色んな側面で何が起こっているのかを書き出していきました。

例えば、ショーの日は多くのキャストはステージを組み立てて、
リハーサル、本番という流れがメインですが、ランチを食べている時間に
プロダクションチームがフィードバックを書き出す会議の時間を設けていたり、
ライトチームがその舞台に合わせたライトの準備をしていたり、
プロモーションチームがVIP用の席を用意していたり、同窓生用の交流会の準備をしていたり。。

自分だけでは見えていなかった側面もインターンやアシスタントをしているキャスト達が
それぞれ知っている知識を出し合って、1日に何が起こっているのかをシェアしていきました。

UWPに来る前のイメージはThe Show!!なイメージが8割以上を占めていたのですが、
実は今となっては自分のUWPのShowのイメージは約2割程なんです。

他が何なのかというと

難しいのですが、ワークショップで学ぶトピックスも、共通のトピックスに対して、
各コミュニティでの現状やそれぞれの人の考え方が今まで経験したことがない多様性に富んでいて
教育教材にすごく興味が出てきたり。

キャストに限らず今までに出会ったことのないような人がたくさんで、
考え方に刺激を受けたり、この人のここがすごいと思うようなことがたくさんあったり。

普段控えめでステージにはそんなに登場しないけどライトやサウンドのことになると誰よりも詳しかったり、
誰よりも広い視野をもって舞台裏で支えていたり。
ショーは外から見るUWPとしてすごく分かりやすいもののひとつですが、
ステージで歌って踊るだけではない輝く場所が多いプログラムでもあります。

強いチームとは?

答えの一つはたくさんの方面でその人なりの輝く場所があること、
その力を信頼しあって1人ではできない大きな力にかえていくこと、だと思います。

そしてこの週のtheme of the weekは’Intentionality(志向性)’。

朝のミーティングの時間で自分が何を意識していきたいのかをシェアする1週間となりました。

自分の志向は?2019CastAに対して自分が貢献できることは何なのか?とこの週に限らずよく問われます。

他の人が知らない自分の文化を発信することができる。。?

人の話を親身になって聞くことができる。。?

自分がチームに対してやりたいことって何だろう、役割って何だろう、、と考える日々です。

もっぴー(三矢楓)