ミュージカルナンバー「言葉をこえて」の
ソロをつとめる“しょーき”こと、
今野渉輝さんから届いた12月23日練習レポートです。
=====
しょーきこと今野渉輝です。
12月23日の練習報告です!!
午前中に「名もなき我が祖先」の練習です。
私はこの場面に出演します。
そして、私は一番この場面が重要で、
とても難しいシーンだなぁと感じています。
きっと、みんなもそう感じていると想います。
なにが、難しいのか?
それは「自分の中での設定、感情の作り方」でした。
私は、「だれに何を訴えかけているのか?」
「どのような未来を描いていくのか」をはっきり
イメージできていませんでした。
きっと皆も悩んでいたのではないかなぁと思います。
なかなか答えを見いだせない私達に、
チュソンとEちゃんが話してくれた
在日朝鮮人の”祖先”が日本に受けた屈辱的な出来事の話。
そして、Eちゃんのご両親のお話、
チュソンの日韓クルーズでの韓国の方の話……。
二人が私達に大きなヒントをくれたような気がしました。
それは、ミュージカルをいい作品にするためにでもあり、
これから私達が日本人として誇りを持って生きていくための
大きなヒントをくれたのではないかと思っています。
このコモンビートには、人生のヒントがいっぱい
隠されているのではないだろうか!?
そしてお昼のインフォメ―ションでは、
なんと東京から「合唱団」のみなさんが、
私達東北キャストの仲間達に
歌のプレゼントを届けにきてくれました。
「栄光の架け橋」と「銀河鉄道999」の
2曲を歌っていただきました!!
もう…みんな、合唱団のみなさんの心のこもった歌声に感動して
目を真っ赤にしている人も、泣くのを我慢している人も……。
歌を聴きながら思ったこと。
それは、私達の事をたくさんの人々が応援してくれているということ。
まだ見ぬ仲間たちの事も想いながら舞台に立つことができたら、
そんな素敵な事はないだろうなぁと想いました。
みなさんはどのように感じましたか?
そして、午後の練習は、初めての衣装付きの全通し練習。
初めて、衣装を着てみると今までの雰囲気とは一変緊張感に包まれ、
みんなの目つきが変わっていく……。
そして、始まった全通し。
みんな、今できる全力を一瞬、一瞬にぶつけていく。
技術がどうだとかはわからないけれど、
ただこの仲間達と最後まで駆け抜けた事は胸が張れる。
私たちは一つだという本当の実感が湧いてきています。
それは、自主練だけではなく、日常生活でも
一人ひとりが仲間の事を想いながら
生きているんだろうなぁって思ったんです。
そんな心のつながりがよく表現されていました。
本当にみんな最高でしたよ(^_^.)
年内最後の稽古を充実の笑顔でみんなで終える事が出来ました。
私の東北公演出演のきっかけは、
スタッフのチュソンさんはじめさちこさんのお誘いを受けて、
やってみようという非常に気軽な気持ちからでした。
私は、今のところ次回の出演は考えていません。
この仲間達とできるのは一回限り。
そして二度と同じものはできない。
だからこそ残り少ない日々を大切にしていきたい。
そして、本番が終わってからが、
本当の私達のスタートなのではないかとおもっています。
この仲間達を感じながら、どう生きていけるか。
それが本当のゴールのような気がしています。
消える事のない共通の鼓動「コモンビート」を感じながら。
レポート:しょーき(今野渉輝・宮城県仙台市在住)