お客様をおもてなしするウェルカムキャスト、と一口に言えど、その仕事内容はさまざま。今回は、片山貴世(ディラン)が、内誘導チームからみた1日をお伝えします!
公演本番の朝。今回は、約120人のコモンビート経験者が、13期公演を支えるために集まりました。
東京・関西・中部、3地域で普段はばらばらに活動している人たちが一挙に顔を合わせる、これもまたウェルカムキャストの醍醐味かもしれません。
まずは、「ウェルカムキャストってなんぞや?」というところから、研修がはじまります。
もちろん、普通にやるだけではつまらないので(?)、ここはちょっとコモンビート流にアクティビティも交えながらやっていきました。
そうして、ウェルカムキャストのいろはを習得したら、今度は掛け声の練習です!私たちは舞台には立ちませんが、その名の通り、気分は立派な「キャスト」なのです。
掛け声も完成したところで、今度はキャストたちとの対面、200人を超えるコモンビーターが舞台の上で顔を合わせました。
今回私は、ウェルカムキャストとしてはじめてこの場面に立ち会ったのですが、なんともいえない「親心」のようなものが芽生えるのを感じました。
この104人が安心して舞台に立てるよう、私たちが支えなければ!そんな思いを胸に、キャストとはいったんお別れして、私たちは仕事へと戻りました。
次は、部署ごとに分かれてのミーティングです。
まずはお互いに自己紹介、それから実際に、「内誘導ってどんな仕事なのか?」「どうすればスムーズにお客様をご案内できるか?」など、
実際の仕事内容について話し合いをしました。私たち内誘導チームの持ち場は、会場内。
他の部署から大切に繋がれてきたバトンを、キャストというアンカーに手渡す最後のランナーのような存在です。
そんな私たちの最大のミッションは、1500席の座席に、いかにすばやく、そして安全に、お客様をご案内するか。
まずは、夜の本公演を前に、公開リハーサルにいらしたお客様をご案内するのが、私たちの最初の仕事になりました。
無事に公開リハーサルを終えると、今度は、夜の公演を前に、最初の誘導を踏まえてのミーティングです。
「実際にやってみてどうだったか?」というところから始まり、「どうしたらもっとよくなるか?」ということを、反省点や改善点を踏まえて部署全員で話し合いました。
みんなの表情は真剣そのもの。そしていよいよ本番です。
たくさんのお客様にご来場いただき、1日目の夜公演は超満席でしたが、先の誘導やミーティングでのアイディアを活かして、よりスムーズな誘導をすることに成功しました。
会場から開演までの30分という短い時間で、1500席もの座席にお客様をご案内するという作業には、
巨大なジグソーパズルに挑戦するような難しさもありましたが、その分やりがいも十分にあり、
開演のブザーが鳴って、びっしりと埋まった客席をあとにする私たちの顔には、思わず笑みがこぼれていました。
朝集まったときには、不安をたくさん抱えていた私たちも、なんだかたくましくなったような気がします!
こうして2日間という短い期間ながら、どんどん成長していくのもウェルカムキャストのすごいところ。
「家に帰るまでが遠足」とよく言いますが、今回、ウェルカムキャストを初体験して思ったことは、
「ウェルカムキャストをやるまでがコモンビート」なのかなぁということです。
舞台に立つだけでは見えないこと、気づかないことをたくさん知ることができて、違う角度からコモンビートの舞台に関われたことに、大満足!
舞台に立つキャストはもちろんですが、舞台に立たないウェルカム「キャスト」も、最高のキャスト経験になりました。