こんにちは!
ニーハオ!
ナマステ!
神秘の挨拶が飛び交い、ご本尊である大仏さまに向かって皆が礼拝。
日いづる国よりいでしご来光が窓から差し込み、新鮮な空気が取り巻く中、
にしなりの施設の一室にて、神秘・調和の黄色大陸が一日の始まりを告げます。
その様子を、神秘の住人、芝琢也(たくや)がお伝えします。
この日はまさに黄色大陸ではおなじみの、”舞”の修行の日です。
黄色大陸にて国技と呼ばれる舞は以下の3つ。
「黄色大陸 テーマソング」
まずはそう、当然、国歌です。
全員で国歌を斉唱するとともに、権力者である小野梢子(しょーこ)さんに向かい、
宮廷女子達はハンサンと呼ばれる羽衣を手に、敬礼・敬愛の舞踊を舞い、
選びぬかれた国内最強の三剣士が剣舞を披露します。
調和の国との異名をも持つ黄色大陸だけに、ハンサンのしなやかな動きや剣舞のキレなど、
マスゲームが如く統一を目指し、切磋琢磨です。
「よさこい」
そして、黄色大陸のみんなのお楽しみ、お祭りで踊るよさこいの修行も余念がありません。
この日は初めて鳴子が配られ、ようやく一連の振りが伝授されました。
まだまだ踊り子たちは腰が高いなど修行不足も見られますが、みんなで楽しく苦しみながら下半身を鍛えます。
「インド」
そして最後の国技はこちら、インド。
これは”舞い”と言うよりかは神との交信手段といえるでしょう。
一日の修行を締めくくるにふさわしく、瞑想にも似たこの舞踊で精神を統一します。
以上が、歴史の鼓動が息づく黄色大陸へと受け継がれている三大国技です。
とはいえ、上記の国技も世代交代の時期。
前任の伝承者からの教えを受け、今日に引き継いだばかりの新たな踊り手、担い手は悪戦苦闘しながらも、
自分たちの黄…、いや、期、そう時代、その幕開けに自然と笑顔もこぼれる模様。
いずれ彼らは、自分たち以外の他の大陸の存在に気づき、
「みゅ~じかる」なんていう音楽劇へと巻き込まれていくことになるわけですが、それはまた少し先の話…
……………なんて、少し視点を変えて書いてみましたけれど、A Common Beat 26thミュージカル、いよいよ開幕です!
関西では恒例の大陸分練、つまり、実際のミュージカルの中の住人よろしく、
まず最初の3日間は、他の大陸の存在そして介入を遮断し、それぞれの大陸だけでの練習を行います。
まず黄色の分練では、フルーツバスケットが行われました。
要は椅子取り遊戯なのですが、与えられたお題に該当する人のみが移動する…ということでお互いのこともよく分かる、
まさに一石二鳥の遊戯。
従来、「全員が移動」という奥義は、「フルーツバスケット」という号令にて行われるはずですが、
ここはさすがは黄色大陸、「ゴリラ・ウホ!」という奇天烈な掛け声に変更です。
さすが黄色大陸、「ゴリラ・ウホ!」と全員が叫びながら移動する様はなんとも妙味。
……………今にして思えば、まったく黄色に関係ない気がしないでもないですが。
そして、「大陸研究」として、自分たち黄色大陸のことをもっとよく知るという活動も行いました。
自分たちの日本自身も、黄色大陸に含まれているなど、逆に最も固定観念を抱きにくい黄色大陸です。
例えば緑大陸は現実世界では欧州を象徴する大陸ですが、
この場合、こちらが想像するものに、そう大きな乖離はないのではないでしょか。
昔に見た幻想活劇のように、男女とも白い肌に金髪碧眼…
お城や宮殿に住み着き、剣、そして魔法、更には空翔る竜…ってちょっと脱線し過ぎかもしれませんが…
ですが、黄色大陸となると、亜細亜というくくりは非常に大きく、
私達が固定観念と旧時代の印象だけで思い描く民族像だけをとっても、
中国・インド・日本…の民族像の差異は、例えば緑大陸で言うところの、
イギリス・スペイン・ロシア…などよりも遥かに大きいと思います。
だからこそ大陸研究が重要!
一例だけをご紹介すると、
・中国では朝食は外食して、お釣りは投げつけられる
・インドでは相手の期待する返事をするためには平気で嘘もいい、手のひらを向けると「呪われろ」のポーズ
・日本でも、沖縄など方言が強くなると字幕がいる(笑)
など、非常に面白い知見が得られました(※1)
この内容は分練空けの合同練習で発表され好評をいただきました。
そしてこの時期、亜細亜には忘れてはならない出来事があります。
そう、七夕祭り。
なんと、内山大地(うっちー)さんが竹……ではなくて笹を持ってきてくれました。
一年に一度しか会えないという織姫と彦星にみんなが託す願いはもちろん、
こちらも一年に…、いや、一生に一度しか無い、26期の大成功!
しかし、もちろん他力本願ばかりではありません。
次に私達が行ったのは、「自分宣言」という決意表明。
これは私達自身が26期中に目指す意気込み、そして目標。
「願い・祈り」のような体力本願ではなく、自分たちの力で必ず実現させるという強い意志。
七夕の願掛けのように、夜空の笹にたなびく短冊へと浮かべて解き放つのではなく、
その信念を刻みこむのは、各々が自ら型どった手形の掌中です。
この100日間、この決意だけは決して手放さないように…この信念がこぼれ落ちる事のないように…
己の分身とも言える手形へとしっかりと書き記しては、先程も登場したご本尊の周りに祭り上げます。
もうこれで迷うこともありません。
これから先、100日の練習の中で辛い時、思い悩む時があっても、
この大仏さまが私たちの羅針盤となり、行動の指針を示してくれることでしょう。
これにて、全てが整いました。
黄色大陸の3回の分練の成果を経て、私達は神秘性を高め(大陸ダンスをしっかりと落とし込み)、
調和性を固める(しっかり仲良くなる)ことに成功しました。
次からは他の大陸と混ざるということで、良い意味では影響・干渉を受けながらも、
それでも私たちの中に存在する黄金の輝きだけは決して鈍らせることも、くすませることもないように……
26期の黄大陸にご期待ください!
レポート 黄色大陸 芝琢也(たくや)
※1
民俗学の専門家でも旅行ガイドでもない私達が独自に調べただけのものですので、
語弊や誤解もあるかもしれません。
特定の民族・文化を中傷する意図はございません。