キャスト全員でゴールのその先に駆け抜けたい! | NPO法人コモンビート
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キャスト全員でゴールのその先に駆け抜けたい!

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経験キャストとして中部から参加のMASAこと白井雅博さんの
10月13日・14日のレポートです。


こんにちは、MASAです。
いよいよ2013年1月に行われる宮城公演に向けて練習がスタートしました。
その初回練習に参加しての感想を報告します。
プログラム(練習)のスタートは10月13・14日に宮城県石巻市で練習が行われました。
今回のキャスト(出演者)は総勢60名を越える石巻、仙台などの東北の方と、
関東、中部、関西からの過去のミュージカル出演者、合わせて110名。
私も過去のミュージカル経験者の中の1人として、今回中部から参加することを決めました。
まず、今回の練習で行われた内容については
こちらの内容を見てください。
10月13日(土)練習ブログ→→→初めてのオーディデョンに緊張
10月14日(日)練習ブログ→→→まるで、まほうの国!
というわけで、今回の練習がスタートということで、
出演者同士が初顔合わせをしましたが、
やはり、新しい出逢いというのは何度味わっても新鮮です。
しかも、今回は地元での参加ではなく石巻という土地に来ての参加。
知らない人との出逢いだけでなく、知らない場所でのスタート、ということもあり、
自然と気持ちが高まりました。
また、今回の出演者は本当に様々な人が参加をしています。
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全国の様々な土地から参加しているということだけではなく、
東北でも石巻の人、仙台の人、盛岡の人などもおり、
さらに年齢も0歳児から、高校生や大学生、さらに60歳オーバーの方まで。
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このような多種多様な参加者がいるからこそ、
このミュージカルのテーマである「異文化理解」ということにも
必ず良い影響が生まれてくると感じました。
さて、今回の練習や滞在期間を経て、素直に一番感じたことは
「やはり、行ってみなければわからない」ということ。
これは、石巻や仙台のキャストとの会話や、震災当時の映像を見せていただき、
その様子と今の街の状況を見て感じたことです。
例えば、
・石巻の市街地はかなり活性を取り戻しているという事実もありつつも、
まだ女川の地区ではビルがひっくり返ったまま残っているという現実もあるということ。
・テレビなどで「被災地の人が受け身になりすぎていて、
自立できなくなっている」という報道を見たが、
それが実際に石巻に住んでいる人も感じる部分があるということ。
・東北を「被災地」という冠を付けて見られるのではなく、
これまでのように1つの地域としてのブランドを取り戻したい!
と強く思っている人たちがいるということ。
・仙台と石巻(距離にして高速バスで1時間半ほど)でも、
意識に大きな違いが生まれているということ。
などなど、メディアで報道されていた情報との一致や相違などを、
この土地に住んでいるキャストの生の声から知ることができました。
もちろん、これらの情報には偏りがあるとも思います。
しかし、ここに住んでいる人の1つの声であることもまた事実。
僕にできることはここで聞いた話を、1人でも多くの人に伝えることができれば、
今回参加したことに、さらに意味が出てくるように考えています。
(もちろん、一個人の声であることは伝え忘れてはいけないと思います)
そのためにも、これからの期間で、さらにたくさんのキャストと話し、
東北から離れた土地からでは知ることができないことを、
自分の目や耳で知っていきたいと思います。
初顔合わせの2日間だけではありましたが、
このような経験ができ、考えが生まれたのは本当に良かったです。
最後に、今回の発起人の1人である
宮城キャストとして初参加の毛利さん(石巻市在住)が、
一番初めの挨拶でおっしゃった言葉。
「来年の1月にミュージカルの本番があるが、そこがゴールではなく、
そこを越えて、復興に向けて進んでいけるように。
今日がまた1つのスタートにしていきましょう。」
本当にその通りだと思いました。
自分も、ただミュージカルに出るというだけでなく、
今回の参加が自分の価値観、新しい人との繋がりなど
様々なことへのスタートとなるように全力を注いでいこうと思います。
そして、この経験を将来自分の子どもをはじめ、
多くの人に少しでも伝えていきたいと思います。
まずは来年1月のミュージカルの本番に向けて頑張ること!
キャスト全員でゴールのその先に駆け抜けていきます!