【関西さくよさ】真っ青な、空高く(3/29最終練習) | NPO法人コモンビート
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【関西さくよさ】真っ青な、空高く(3/29最終練習)

2015年3月29日、さくらよさこい、最終練習日。

この日のレポートを、糸井茂裕(しげお)がお届けします。

 

2か月間、僕たちごっつ咲きキャストは、毎週末の練習に取り組んできました。

その最後にして集大成ともいえるのが、3月29日の練習です。

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チームコンセプトである「ごっつ咲き」。

スタッフのみんなで何が良いか色々頭を捻り、まったくもって一つに絞れないまま、

初顔合わせ直前になってようやく浮かんだこの言葉。

一人ひとりが主役であってほしい、

自分に対しても周りに対しても、思いやりをもったキャストであってほしい、

堂々と「愛」を主張していきたい、

楽しみで仕方が無いような週末を、みんなで作りたい、

周りから「あいつらなんだ。」と思われるような存在感のチームでありたい、

練習が始まる前に思い描いたたくさんの景色が全てかなった時、

自分たちさくらよさこいのメンバーは、本番の桜にも絶対負けない輝きをもって、

咲き誇っているはず。

そんな夢から生まれたチームとしてのゴールが、「ごっつ咲き」でした。

ただ満開なだけではなく、もっと大きな力で全員が花咲く、そんな状態です。

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この日の最終演舞でキャストのみんなが放った力は、まさしくごっつ咲きであったと、

胸を張ってここに証言します。

 

 

 

最終練習の開幕。

 

前日のこめ鬼練の疲れが色濃く残る中でも、衣装にメイクに、

全てが本番使用の状態で練習に集まったみんなの顔には、

いつもと変わらない笑顔が溢れていました。

最後まで、元気がウリのキャストたちです。

反面、キャプテンの声は、近くまで耳をもっていっても

聞き取りが困難なくらいガッスガスだったのですが・・笑

 

この日の練習は、本番当日のスケジュールを確認するところから始まりました。

ソワソワするキャスト達に配られたのは、ディレクの2人お手製のしおり。

本番2日間の動き方、持ち物、心得、本当に必要なのか分からないイラストの数々、

スタッフ全員の奇跡の一枚を持ち寄った無駄にフルカラーの袋とじ・・

キャストのみんなに最後まで楽しんでもらおうと、

直前まで寝る間も惜しんで制作を進めてくれました。

 

「やりたいことは、胸をはってやってしまえ。」

そんな思いでワクワクをギュっと詰め込んだこのしおりは、

きっと前日の疲れでボロボロになった体を、良い具合にリラックスさせてくれたことでしょう。

 

 

 

本番の流れがしっかりイメージできたら、いよいよ最後のダンス練習に向けてウォーミングアップ。

最終日は、ウォーミングアップから一切の出し惜しみなし!

今までの練習で使ってきた曲のオンパレードです。

最初の頃はなんとなく曲に合わせて体を動かすだけで終わっていたのが、

今となっては曲が流れだせば勝手にみんなの体が動き出します。

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同じ時間を過ごしてきたからこそ生まれる光景ですよね。

これだって、ひとつの共通の鼓動です。

 

どんなに体が疲れていても、みんなで顔を見合わせて笑顔を交わし声を出し合えば、あっという間に心も体もぽかぽか。

今までの練習も、いつだってこうやって乗り越えてきました。

一人で練習してたら、こうはいかなかったでしょう。

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そのあとのダンス練習だって、結局1時間以上も延長してしまいましたが、

誰一人音を上げることなく最後まで全力で立ち向かいました。

 

 

まだ慣れない部分も多い衣装の早着替え、

前に進むだけでいつもの倍は体力をもっていかれるパレード、

人数が少ないからこそいつも以上のパワーが必要な組隊列、

ヘトヘトの体にこれら全ての練習を上乗せなんて追い打ちもいいとこですが、

歯くいしばって、負けるワケになんていきません。

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ここまで頑張ってきた自分に、恥ずかしい姿は見せられないから。

こうなりたいと、目指す姿があるから。

しんどくなっても名前を呼んで、背中をおしてくれる仲間が周りにいるから。

このメンバーで一緒に練習することなんて、これから先ないのだから。

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2か月間の練習なんて、本当にあっという間に過ぎてしまったけれど、だからこそみんなで過ごす時間の尊さが分かりました。

もうゴールは目の前、でもそこまでの過程は一つ一つ、深く深く心に刻んで進みたい。

だってもう、あと何回みんなで踊れるのか分からないんだもの。

 

 

そんな想いを詰め込んだ最後の全体隊列での演舞は、本当に心にズシンとくるものがありました。

同時に、この2か月間を走り切った分が一気にやってきたような疲労感と脱力感。

みんな、力も声も魂も、出し切りました。

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その後最後のインフォにて、もう体力も限界を迎えているはずのキャストのみんなから、

スタッフにサプライズの贈り物がありました。

状況が理解できずビクビクする者、サプライズと分かるやフライングで泣き出す者、

早々にサプライズを見抜きクレームを受ける者、

ここでも個性あふれるリアクションの数々が見られましたが、

ワクワクとサービス精神を原動力に走り続けてきたスタッフたちにとって、

この上なく嬉しい演出とプレゼントでした。

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みんな、本当にお疲れ様でした。

 

最後まで笑顔で愉快に過ごすことができて、とっても満足、文句なし!

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さて、あとは本番だけです。

これまでの練習で培ってきた経験も想いも遊び心も総動員して笑顔全開ごっつ咲き、

心はどこまでも青く清々しく、

京都に春を届けにいってきます!!!

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さくらよさこいキャプテン 糸井茂裕(しげお)