こんにちは！
22期緑大陸の藤戸晴菜(ハンナ)です。
今回は私が7月15日(日)の石巻弾丸ツアー2日目の様子を皆様にお伝えします。
今回のツアーで宿泊場所を提供して下さったのは広済寺さん。
お寺と言えば何でしょう？
そう、朝のお勤めですね。
朝6:00には本堂に全員集合し、教本を見ながらお経を唱えました。
そして精神鍛練の為に、坐禅も組みました。
その時には広済寺の副住職さんが警策と呼ばれる棒を持って私たちの間を巡回します。
静かなお堂内に響く背中を打つ音に、身が引き締まります。
坐禅の後は副住職さんから震災後のお話を伺いました。
ＴＶでは決して伝えられる事がなかった震災数日後の被災地のありのままの様子を話して下さいました。
その時の様子を想像するだけで胸が痛みます。
朝のお勤めと清掃が終ると副住職さんや毛利壯幸さんと共に、石巻を一望できる日和山へ行きました。
山頂から現在の石巻を眺めながら、地元の方に津波がやってきたその時の様子を伺いました。
ほんの数秒で分けられた運命に、みんな言葉がありませんでした。
その後は近くにある石巻中央公民館にて公開練習です。
一般の方もちらほらといらっしゃる中、練習は始まりました。
この日はスペシャルゲストに俳優(自称コメディアン)の福島カツシゲさんがいらしたので、ミュージカルナンバーの「みんなで大騒ぎ」を見て頂きました。
ただポーズをとるだけではなく、背景を考えて気持ちを込める事でただのポーズに深みが生まれ感動に繋がるのだと教えて下さいました。
次に同じくミュージカルナンバーである「Rebirth～未来へ繋ぐ鼓動～」の歌詞を皆で朗読しました。
石巻へ行って色々感じたからこそ、歌詞の意味をしっかりと噛み締めて欲しいとの想いからです。
歌の練習を少しした後はフリも覚えて全員で「Rebirth～未来へ繋ぐ鼓動～」のシーンを演じました。
前に立って歌っていたソロの阪本宗大(モーモー)さんと平井善治(太陽)さんによると会場が一体になったのを肌で感じたそうです。
その後は生憎の雨模様の中を歩いて移動し、昨日とは別の門脇町のかっぱ祭りに飛び込み参加しました。
お祭りではビールやチューハイ、お肉や石巻焼そば、お酒にとても良く合うピリ辛キュウリ等がたくさん振舞われ、あちこちで顔を赤らめながら地元の人と談笑する皆の姿がありました。
子供たちもたくさんいたので、シャボン玉や野球、お餅つきなどもありましたよ。
お餅つきでは我らが「願いをのせて」の歌姫、荒賀友夏子(あらら)さんによる民謡掛け声にて子供たちがしっかりとお餅を付いてくれました。
付きたてのお餅で作ったあんころ餅ときな粉餅は絶品です！
たくさん飲んでたくさん食べた後に、地元の方からパフォーマンスを見せて欲しいと言われ、披露する事となりました。
当初は、特設会場とかも設置していませんし、地面も雨でぬかるんでいたので、パフォーマンス出来るかどうか分からなかったんです。
まず最初に披露したのは、ミュージカルナンバーの「かけがえのない仲間たち」です。
地元の方で、大陸色である赤色・黄色・緑色・青色の服を着ている方は強引にその大陸の仲間になって一緒に踊って頂きました。
みなさん初めてにも関わらずキャストを凌ぐ程踊りまくって下さいました。
次に披露したのはSMAPさんの「世界に一つだけの花」です。
殆どの人が知っている曲でしたので地元の方々も自然と口ずさんでおられたようです。
そして最後はwakawakaをその場にいる全員で踊りました。
立って激しく踊っている人
椅子に座りながらも上半身は踊っている人
コモンビートのキャストに肩車してもらいながら踊っている男の子たち
この時には石巻の人、コモンビートの人、関係なく会場全体が一体となって、それぞれがそれぞれのやり方でビートに乗って楽しみました。
全て終わると嬉しい事にアンコールのお声が!!
急遽、「上を向いて歩こう、前を向いて歩こう」を歌わせていただきました。
楽しい時間が過ぎるのは早いもので、あっという間にお別れの時間です。
今回の弾丸ツアーを企画し、不安や反対にも押しつぶされずにツアーを実行してくれたプロデューサーの神谷宗孝(タイガー)さんから皆に
「参加してくれてありがとう。不安でいっぱいやったけど、皆の笑顔を見たら無理にでも実行して良かった!!」と感謝の言葉を頂きました。
そんな神谷宗孝(タイガー)さんのあの大きな瞳からは、熱い汗が飛び散り(笑)、その姿に胸を打たれて同じく熱い汗が瞳から飛び散っているキャストがたくさんいました。
私たちの方こそ、企画実行してくれてありがとうございます!!
最後に、門脇町の町長さんからもこんなに嬉しい言葉を頂きました。
「皆さんに、元気をたくさんもらいました。こんっなに楽しいお祭りになるなんて…本当にありがとう。
今年がとっても楽しかったから、来年がどうなるか不安です。だから絶対、来年も来て下さい!!」
涙を流しながら話すその姿に、改めて震災が奪っていった目には見えない物の大切さを感じました。
私たちの方こそ、今回たくさんの元気を頂きました。
参加者全員が胸に抱えていた不安を石巻の方々が笑顔で取り払って下さったからこそ、全員が一体になれたのだと思います。
本当に、ありがとうございました!!
最後になりましたが、宿舎を提供して下さった広済寺様、石巻にて様々な手配をして下さった毛利壯幸様をはじめ、今回の石巻弾丸ツアーに関わる全ての方々に
心から感謝致します。