4月12日(土)
3週目のこの日は、ミュージカルの練習をする前の午前中に、先週結成されたばかりの各大陸ごとに4つのコースに分かれて、練習の会場となっている石巻の街を散策しました。
石巻の街は、2011年の震災の被災を乗り越えたお店と、震災後に新しくできた個性的なお店や施設が混在して、とても面白い街になっています。
その街歩きの様子を、今年の4月から石巻に引っ越してきたばかりの、赤大陸の藤戸孝俊さん(たか)がレポートしてくれました。
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こんにちは。
石巻街歩きの様子を赤大陸の藤戸孝俊(たか)がレポートします。
私は3年前に関西でコモンビートに出会い、ミュージカルプログラムに参加する中で
1年前に東北コモンビートメンバーと繋がり、石巻の為に出来る事をしようと決めました。
この3月に奈良から石巻へやってきて4月から石巻の診療所で内科医として働きながらこの街で医療・福祉の新しい形を模索しています。
そんな石巻初心者の私は、この街歩きが楽しみで楽しみで、夜もぐっっすり眠って万全の体調で臨みました。
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この日、私たちはいつもと違って石巻のまちなかにあるアイトピアホールに集合しました。
各大陸で街歩きの諸注意を受けた後さっそく赤大陸のみんなと街へ繰り出しました。
先ず、最初に訪れたのは
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手作りな温かな玄関から入ると、まるで船倉の様な店内には色とりどりの雑貨が展示されており
一瞬、南国にいるような感覚になりました。
店主の鉄太郎さんからFUNADEスタジオ立ち上げに至った、香取丸の大漁旗との出会いの話を伺いました。
浜の母ちゃん達が働ける場所を作るために、泥に埋まっていた大漁旗をデザインの力で
雑貨や服に再生させ浜の母ちゃん達の船出を応援している鉄太郎さんのお話に、心動かされました。
最後に大漁旗の実物まで見せてもらいました。
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次に向かったのは復興Bar
石巻出身の名誉店長の松村さんから1日店長のお話や、銀座復興Barのお話等を伺いました。
手作りの小さな店内は壁の絵もファンキーで、石巻への想いが溢れていました。
狭いからこそ人との距離がぐっと近くなる人と人を繋ぐ素敵なBarで
場所を超えて人を繋ぐ素敵な石巻人に出会いました。
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マルカ食堂の絶品の刺身弁当&かにみそ汁で腹ごしらえして
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最後に向かったのは
外からみると普通の事務所でしたが一歩中に入ると
全ての壁が白・・・というかホワイトボード!?
机と椅子もよく見ると段ボール!!
という不思議な空間にみんな騒然。
そんな不思議な白い空間を案内してくれたのは
同じ赤大陸の西村真由美(にしもん)さんです。
壁のホワイトボードを駆使して
白空の意味そして自分自身の活動について
話をしてくれました。
白空とは
人と人とがフラットに真っ白な状態で、対話しながら未来を作ってい行くための空間であり、様々な人が共に未来を切り開くという意味を込めて
Co(共に)Hack(切り開く)
と名付けたそうです。
そして、西村さんは、フリーランスとして石巻で活動し上釜地区で町内会の人とともに
手作りの集会所「まじゃらいん」を作りながら、石巻の人と共に未来を切り開いている人でした。
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半日歩いただけでこんなにも素敵な人々に出会えた街歩き。
まだまだ、もっと素敵な人が場所が潜んでいるに違いありません。
これからも隙あらば街歩きをしようと固く心に誓ったのでした。
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キャスト 藤戸孝俊(たか)